前週金曜日のNY市場は、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気してNYダウは913ドル下落。
これをうけた今日の日経平均は16570円で寄り付き、小幅高でスタートしました。
その後、10時に16480円まで売られましたが、そこから海外ヘッジファンドなどの買い戻しが入って切り返しの動きに転じ、13時59分に17049円まで上昇しました。
引けにかけてやや上げ幅を縮めたものの、+334円の16887円で終了。
日経平均は反発となりました。
売買代金は4兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1613銘柄に対して、値下がりが527銘柄で、値上がり銘柄が優勢の1日でした。
過去の急落局面と比べると、日柄面がやや足りないような感じがする
日経平均は23806(2/20)から急落する動きとなり、直近の安値16358(3/19)まで、ほぼ一本調子で下落する形になっています。
この間、下落幅は▲7448円(下落率は▲31.2%)で、日柄はちょうど20日(両端入れ)となっています。
相場なのでどこかで下げ止まって、リバウンドの動きに入るのですが、今回の急落は値幅的には十分な下げとなっているものの、日柄的には過去の急落局面と比べると、まだ少し足りないような感じもします。
なお、今回の急落と比較的パターンが似ている過去の急落局面の日柄などを整理すると、以下の通りになります。
①1987年のブラックマンデー
この時は、26646(10/14)の高値から20513(11/11)まで下落して一番底を入れました。
この間の日柄は23日。
下落率は▲23.0%となります。
②2000年のITバブル崩壊
この時は、20833(4/12)の高値から15870(5/26)まで下落して一番底を入れました。
この間の日柄は30日。
下落率は▲23.8%となります。
③2008年のリーマンショック
この時は、12263(9/22)の戻り高値から6994(10/28)まで下落して一番底を入れました。
この間の日柄は25日。
下落率は▲42.9%となります。
以上3回の急落局面の日柄は23~30日になります。
それに対して今回の日柄は20日なので、従来の急落局面から比べるとやや日柄が足りないような感じもします。
なお、夜間市場に入ってから日経平均先物が上昇し、一時17670円まで上げる動きとなっているので、このままいくと明日の日経平均は高くなりそうな感じです。
ただ、日柄的な面から鑑みると、日柄がやや足りないような感じもするので、リバウンドに入るのはもうひと押しあってからとなるのではないかと考えます。