米製薬ギリアド・サイエンシズが新型コロナウイルス治療薬候補「レムデシビル」の治験で前向きなデータが得られたと明らかにしたことで、投資家心理が改善。
前日の米国株市場で主要3指数が上昇して取引を終えました。
これをうけて今日の日経平均は、20105円で寄り付き、300円以上高くスタートしました。
その後も世界的な経済活動再開の動きを織り込む形で先物に買い戻しが入り、後場入り後の13時9分には20365円まで上昇。
一時、上げ幅は600円に迫りました。
ただ、引けにかけて上げ幅をやや縮め、+422円の20193円で終了。
日経平均は大幅反発となりました。
売買代金は前日よりも大きく増加して3.0兆円台。久しぶりに3兆円台のせとなりました。
騰落銘柄数は、値上がり1490銘柄に対して、値下がりが630銘柄でした。
ここからは、どこで戻り高値更新がピークアウトするのかを見定めて行く局面
前日発表された、1-3月期の米国GDP成長率は事前予想を下回る▲4.8%。
4-6月期も年率換算で▲40%が予想されるという結果でしたが、これらの数値には反応せず、米国株市場は大幅高でした。
これをうけて、今日の東京市場は、日経平均、TOPIXともにマドを空けて上げる形に。
日経平均の日中高値は20365円まであり、4/17につけた戻り高値19922円を超えてきました。
TOPIXも、3/27につけた戻り高値1459を抜けることができていなかったのですが、本日、1478まで上げ、約1か月ぶりに戻り高値更新となりました。
これまで、日経平均と比べてやや出遅れ感があったTOPIXですが、本日、戻り高値更新となったことで、日経平均にやや追いつく形になりました。
しかし、今日の上げ方をみてみると、日経平均の上昇率が2.14%に対して、TOPIXの同率は1.03%で、TOPIXの上昇率は日経平均の半分程度にすぎませんでした。
また、日足の形状でみると、日経平均は上髭ありの小陽線、TOPIXは上髭ありの小陰線で、やや上げづまり感があるような感じの動き方でした。
これらをみると、今日、商い増で大幅高となったものの、上げの勢いという面ではやや疑問も残る感じの動きとなりました。
なお、4/27の記事でも書いたように、今は3月下旬の安値から3度目の戻りをつける動きが進行中と見ているのですが、本日、やっと3度目の戻り高値を更新する動きとなりました。(日経平均の場合)
ここからは、どこでそれがピークアウトするのかを見定めて行く局面になります。