先週末の米株式市場は、米インテル株が急落したほか、米中対立の深刻化が懸念され、為替も1ドル105円後半に円高が進み、NYダウは続落となりました。
これをうけて今日の日経平均は、22495円で開始。
9時3分には22429円まで下げて、300円以上下げる場面もありました。
しかし、売り一巡後は日銀のETF買いへの期待も強く、下げ渋る展開に。
13時41分には22741円まで戻し、前日終値並みの水準を回復しました。
そこから引けにかけてはやや押し戻されて、▲35円の22715円で終了。
日経平均は、小幅続落となりました。
売買代金は2.1兆円台でした。
本日は日経平均は小幅続落となりましたが、TOPIXは小反発で終了しました。
今日の動きが一過性のものなのか、あるいは継続するものなのか?
日経平均は6/15につけた21529円の安値から下値支持線に沿った形で戻る展開になっていました。
しかし、本日、22495円で寄り付いたことで、前日の日中安値(22732円)からマドを空けて寄り付く形になり、下値支持線も割れむ形になりました。
また、ドル円も106円を割り込み、下振れする動きとなってきたので、連休明けの日本株式市場は株価が下方向に振れる可能性もあるかと見ていました。
ここでマドを空けて下落する動きとなり、また、下値支持線も割り込む形になると、相場全体が下振れする可能性もありました。
しかし、大きく下げたのは寄り付きのみで、以降は切り返す動きとなったことで、日足の形状は陽線となり、25日線の水準(今日の時点で22522円)も引け値ベースで維持しました。
このため、相場全体が下振れする可能性は低下し、21529(6/15)から続く戻り相場は継続する形になりました。
今日のこの感じからすると、戻り相場はまだ継続する形になると思われます。
しかし、ドル円が先週末あたりから下方向に振れてきている点はやや気になる点になります。
この動きがここで止まらずにさらに円高方向に振れる、あるいは、今のところ堅調に推移している他の通貨(ユーロ円など)にも影響を及ぼしてくるようになると、その影響がタイムラグを置いて株式市場の方にも出てくる可能性もあります。
とりあえず、今日の動きが一過性のものなのか、あるいは継続するものなのか、というあたりが目先の焦点になるかと考えます。