ここ最近、NY株高に追随できない展開が続いているのですが、今日も朝方は、前日の米国株高を支えに日経平均は22433円で寄り付き、小高くスタートしました。
その後、9時4分に22436円で日中高値をつけたあとは、下落に転換。
トランプ米大統領が中国の動画投稿アプリ「TikTok」などに関わる取引を45日後に禁じる大統領令に署名したと伝えられると、米中関係の悪化懸念から一段安の展開に。
12時42分に22204円まで下げ、一時200円近くマイナスとなる場面もありました。
ただ、下げ一巡後は、大引けにかけて下げ渋りる流れとなり、引けは▲88円の22329円で終了。
下げ幅を縮小して、日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.2兆円台でした。
過去に200日線が下向きに転換したケースでは、下げが拡がる展開となっている
このところ、NY市場が高くても、日本株はそれに連動できずに下落する展開が続いているのですが、今日もその流れは継続する形でした。
今日は、引けにかけて下げ幅を縮小したので、日足の形状は下髭ありも小陰線でした。
ただ、日中22204円まで下落したので、8/3~4にかけて空けたマド(22214~22379円)を一時、完全に埋める展開となりました。
本日下落となったことで、5日線(今日の時点で22406円)を割り込む形となり、一目均衡表の遅行線も再度陰転入りとなる可能性が出てきます。
仮に今日の引け値水準をそのまま維持する形になると、あと4営業日後の8/14(金)には、日経平均の中期的なトレンドを示す200日線が上向きから下向きに転換します。
2016年以降、日経平均の200日線が上向きから下向きに転換したのは、以下の通り3回あります。
①2016年1月4日
②2018年10月11日
③2020年2月27日
いずれのケースでも、トレンドが上向きから下向きに転換したのちに、日経平均の下げが拡がる展開となったので、200日線のトレンド転換を阻止できるのかが、短期的には注目されるポイントになります。
200日線のトレンド転換を阻止するためには、ここから上げに転じ、6/9につけた戻り高値23185円を早々に抜けてくる必要があります。
今週のここまでの動きを見る限りでは、戻り高値を早々に抜ける可能性は低くなっているのではないかと思われますが、連休明けの次週の動きが注目されるところです。