前日の米国株式市場は、追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議行き詰まりを示唆するニュースが伝わったことで、主要3指数は下落でした。
これをうけて今日の日経平均は22747円で寄り付き、前日終値とほぼ同水準でスタートしました。
その後、9時58分に22670円まで下げ、80円程度マイナスとなる場面もありましたが、円安が好感され、輸出関連株を中心に幅広く買われたことで堅調となり、11時6分には22874円まで上昇。
120円程度のプラスとなりました。
そこからはやや伸び悩む展開となりましたが、プラス圏はキープして終了。
日経平均は+93円の22843円で、続伸となりました。
売買代金は前日よりも減少しましたが、2.5兆円台で、そこそこの水準でした。
8/4からTOPIX優位の展開が続き、NT倍率は低下傾向
本日の日経平均の上昇率は、+0.41%。
これに対して、TOPIXの同率は+1.23%だったので、昨日に続いてTOPIX優位の展開となりました。
日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は、8/3に14.58で、過去最高値をつけていました。
ただ、その後はTOPIX優位の展開となったことで、今日の時点でNT倍率は14.23まで低下しています。
TOPIXの今日の日中高値は1607.92まであったので、7/15につけた1590.6を超えるとともに、200日線の水準(今日の時点で1583.55)を昨日に続き、回復しています。
なお、TOPIXの200日線は、一昨日まで下向きだったのですが、昨日(8/11)から上向きに転換しています。
TOPIXの200日線が上向きから下向きに転換したのは7/9なので、約1か月ぶりに上向きに転換しているということになります。
全般的に、昨日から上げに勢いが出てきている感じなので、TOPIX、日経平均ともに、ここから6/9につけた戻り高値(※)を抜ける展開となり、5月下旬~6月上旬にかけて見られたような短期的に上げピッチが速くなる可能性もあると考えます。
(※)TOPIX高値:1633.4(6/9)
日経平均高値:23185(6/9)