今日の日経平均は23232円で寄り付き、小幅高で寄り付いたのち、12時30分に23376円まで上昇。
一時170円程度高くなる場面もありました。
その後は、夕方の安倍晋三首相の記者会見を控えて様子見ムードが広がっていましたが、会見に先行する形で午後2時ごろ、安倍首相が辞任の意向を固めたとNHKが報じたことをきっかけに急落。
14時10分に22594円まで下げて、10分程度の間に600円を超す下げとなりました。
その後は、押し目買いなどが入り下げ渋る動きとなりましたが、最終的に▲326円の22882円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
商いは前日よりも膨らんで、売買代金は2.8兆円台でした。
安倍首相の辞任の報道で、マーケットは大きく変動
今日は安倍首相の辞任の報道をうけて、市場が大きく動きました。
本日、日経平均は22594円まで下げたので、8/24~25にかけて空けたマド(23012~23225円)を埋めてきました。
また、5日線の水準(今日の時点で23132円)も割れてきました。
ただ、安値から300円近く戻して引けたので、25日線の水準(今日の時点で22778円)は維持する形となりました。
なお、23000円を割り込んで22882円で引けたので、仮に来週以降、この水準で推移する形になると、5/29以降、上向きで推移していた200日線が約3か月ぶりに下向きに転換することになります。
8/3の記事などで、これまで何度か200日線のトレンド転換には注意が必要と書いてきたのですが、このままいくと来週にはそれが実現することになります。
ただ、現状は200日線の水準(今日の時点で22016円)よりも上に位置しているので、トレンドが転換したからといって、それが大きな動きにつながる感じにはならないかもしれません。
本当に注意すべきなのは、200日線のトレンドが下向きに転換し、なおかつ、同線を割り込んでくるときになります。
よって、200日線のトレンド転換が実現した場合、さらに下げが加速して、同線を割り込んでくるような展開になるのかどうか、という点が注目されるポイントとなります。
なお、ドル円は夜間市場に入ってからさらに円高方向に振れており、105円前半まで円高が進んでいます。
いまのところ、欧州株が下げるような展開にはなっていないので、全般的にリスクオフが進むという動きにはなっていません。
ただ、円高進行がさらに進んでくるようだと、それを嫌気して下げるという展開になる可能性もあるかもしれないので、為替の動きにも注意が必要ではないかと考えます。