前日の米国株市場で主要3指数が大きく水準を切り下げる展開。
これをうけて、リスク許容度の低下した海外投資家などの売りで日経平均は22966円で寄り付き、23000円台を割り込んでスタートしました。
米中対立への警戒感に加え、英アストラゼネカが新型コロナのワクチン開発を一時中断すると明らかにしたことなども市場心理の悪化につながり、10時34分には22878円まで落ちる場面もありましたが、日銀のETF買いなどへの思惑も背景に後場は押し目買いが優勢に。
大引け前の14時50分に23059円で日中高値をつけて、高値圏で終了。
日経平均は▲241円の23032円となり、反落となりました。
売買代金は前日よりも増加して、2.4兆円台で、8月28日以来の水準に膨らみました。
米国株の下げの割に日本株は底堅い動き
米国株は3日続落で、ナスダックなどは9/2につけた高値から10%程度下落する形になっています。
それに対して日経平均は、9/3の高値23580円から今日の安値22878円までの下げ幅は▲702円。
下落率はわずか2.9%にとどまっています。
昨日の記事で、
「25日線が23010円にあり、21710(7/21)と22594(8/28)を結んだラインが22900円処にあるので、ここから下げた場合、まずは22900~23000円あたりを維持できるのかがポイントになります」
と書いたのですが、22878円まで下げた後、23000円を回復して引けているので、とりあえず同水準は維持できているのかと思われます。
日本株は急ピッチで上昇したナスダックほど上げていないので、米国株に比べて下げは限定的となっているという見方もできると思われます。
ただ、今週末にメジャーSQを控えて下げが限定的となっている可能性も想定されるので、とりあえずメジャーSQを通過した後の動きがどうなるのかを見ていくところかと考えています。