前日の米国株市場で新型コロナワクチン開発に対する期待に加え、バイデン新政権への移行が順調に進むとの見方が強まり、NYダウが初の3万ドル大台乗せ。
これをうけてリスク選好の流れを引き継ぐ形となり、今日の日経平均は26468円で寄り付き、300円程度高くスタートしました。
そこから9時26分に26706円まで上げ、一時上げ幅は500円を超えました。
ただ、後場に東京都が新型コロナ感染を警戒して、飲食店などに営業時間短縮を要請する見通しと報じられたことで、急速に伸び悩む展開に。
引けは+131円の26296円で、上げ幅を大きく縮めて本日の取引を終えました。
売買代金は前日よりも増加して3.1兆円台でした。
上げの途中で適度なスピード調整を入れることは望ましい
今日は昨日に続いて大幅高となったのですが、上げピッチの速さから途中で失速となりました。
本日は、日経平均、TOPIXともに上昇となったのですが、騰落銘柄数は、値上がりが771銘柄に対して、値下がりが1318銘柄で、値下がり銘柄が優勢でした。
昨日上昇したマザーズ指数も、本日は2.1%の下落となりました。
なお、日経平均は、これまでなかなか24000円の壁を超えることができなかったのですが、11月に入ってから一気に上昇。
10/30の安値22948円から、本日の日中高値26706円まで、わずか16営業日で3758円の急騰となっています。
本日時点の騰落レシオ(25日)は100.3%なので、過熱圏となる120%は超えていません。
しかし、短期間で急騰したため、25日線との乖離は+7.14%で、移動平均線との乖離がやや広がっています。
本日の日足の形状は、上髭ありの陰線となっているので、ここで一旦立ち止まる動きとなるかもしれません。
持続的な上げ相場となるためにも、上げの途中で適度なスピード調整を入れることは望ましいので、ここら辺りで一服となるのが望ましいのではないかと考えます。