前日の米国株市場は新型コロナワクチン実用化に対する期待感からNYダウが小幅続伸したものの、ナスダック総合指数は小反落し上昇一服感が出ており、その地合いを引き継ぐ形となり、今日の日経平均は26740円で寄り付き、60円程度安い水準でスタート。
10時36分に26719円まで値を下げました。
そこから切り返す動きとなり、12時30分に26868円まで上昇しました。
ただ、それ以上買いあがる動きはなく、上げ幅を縮めて+8円の26809円で終了。
日経平均は小幅に3日続伸となりました。
週末発表予定の11月の米雇用統計を見極めたいとの思惑もあって、積極的な買いは見られず、売買代金は2.5兆円台にとどまりました。
ピークよりも減少したものの、裁定残高は依然として売り越しが続く
本日は小幅上昇で、3日続伸となりましたが、全般的には方向感なくもみ合う動きで終始しました。
本日発表された投資部門別売買動向によると、海外投資家は4週連続で買い越しとなりました。
11月に入ってからの4週間で、海外投資家は現物・先物合算で3兆1082億円と巨額な買い越しとなっており、11月に入ってからの急騰は、海外投資家の買いが先導した形になっています。
なお、この間、裁定残高は買い残高が増加する一方で、売り残高が減少しており、11月27日時点の金額ベースの残高は売り残が1.6兆円に対して、買い残が0.5兆円。
差し引きで1.1兆円の売り越しとなっています。
今年の売り越しのピークが、5月22日の2.1兆円なので、それから比べると1兆円程度、売り越しが減少した形になっています。
ただ、依然として売り越しが1.1兆円程度残っているので、今後も売り越しの解消にともない、日経平均が押し上げられる動きは続くと思われます。
売り残よりも買い残が多い形が一般的なので、どの段階で正常な形に戻るのかは、今後も継続して見ていくところになります。