注目されたFOMCは大規模な金融緩和政策の維持を発表したが、これは織り込み済みということで、前日の米株市場ではNYダウが600ドルを超える下げとなりました。
これを受けて今日の東京市場は売り先行で始まり、日経平均は28169円でスタート。
9時3分に27975円まで下げ、一時下げ幅が600円を超え、28000円の大台を割り込む場面もありました。
そこから買われてやや戻したものの、引けは▲437円の28197円で終了。
日経平均は大幅反落となりました。
売買代金は前日よりも大幅に増加して4.8兆円台。
約10カ月ぶりの大商いとなりましたが、TOPIX算出に関わる浮動株比率の見直しに伴う売買が影響して大きく増えました。
仮に調整に入っているとすると、調整の幅が広がる可能性もある
これまでは、1月22日の記事で書いたように、高値圏でのもみ合いの動きの後、5-5波目の上げに移行して高値更新となるのではないか、と見ていました。
しかし、前日の記事で、これまで堅調に推移してきた半導体関連に弱い銘柄が目立ち、一部の銘柄に基調変化がみられるような動きも出ているので、やや注意が必要になるかもしれません、と書きました。
その後、本日はマドを空けての下げとなり、日経平均は400円を超える下落となりました。
従来は、1/14につけたザラ場高値28979円を超えてから調整の動きに入るとみていました。
しかし、本日の下げにより、1/25につけた引け値ベースでの高値(28822円)で5-5波目の上げを終了し、当面の高値をつけた可能性もあるかもしれない、という感じもしてきました。
本日は、28360円から28542円でマドを空け、下髭ありの小陽線でクローズする形になったのですが、ここから明日も下げとなり、当該マドを埋めることができずに下げる形が続くようであると、1/25につけた引け値ベースでの高値(28822円)で当面の高値をつけた可能性が強くなってくるように思われます。
ここまで比較的順調に上げる形が続いてきたので、仮にここから調整に入るとすると、調整の幅が広がる可能性もあります。
調整に転換したかどうかを判断するためには、今日の動きだけではなく、数日の動き方を見ていく必要があるので、明日以降の動きはより注意して見ていく必要があるかと考えております。