前日に発表された米5月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る結果となりましたが、米国の緩和的な金融政策は変わらないとの見方から、米長期金利は低下し、S&P500は最高値を更新しました。
これをうけて今日の日経平均は、29030円で寄り付き、70円程度高く始まりました。
10時19分に29080円まで上げ、120円程度高くなる場面もありました。
ただ、そこからは売りに押されて引けは▲9円の28948円で終了。
本日はメジャーSQだったこともあり、売買代金は前日よりも増加して2.9兆円台でした。
現状水準を維持して推移すると、次週6/17あたりに一目均衡表の遅行線が陽転入り
メジャーSQ通過で動きが出てくるかと期待したのですが、途中で失速となりました。
5/13に27385円で安値をつけたあと、5/28に29194円まで順調に戻しました。
その後、6/7に29241円まで上がり、5/28の戻り高値を抜けたのですが、上昇基調は継続しない形になっているので、5/28からは動きが止まり、ほぼ横ばいの動きとなっております。
引き続き、75日線(今日の時点で29133円)に頭を押さえられる形となっていますが、下値は6/2につけた28565円になるので、大きく下げる形にはなっていません。
よって、今の動きは次に上昇する前の日柄調整と見れなくもないと思います。
なお、6/7の記事で、「日経平均は、一目均衡表の遅行線は陽転入りできない形が続いていますが、今の水準をあと8営業日(時期としては6月17日)維持する形になると、一目均衡表の遅行線が陽転入りする形になります」と書いたのですが、とりあえず次週6/17あたりまで現状水準を維持して推移し、一目均衡表の遅行線が陽転入りした場合に動きが出てくるのか、という点を注目しておきたいと思います。