オーストラリア準備銀行の利上げ幅が予想よりも小幅にとどまり、FRBが積極的な利上げの手綱を緩めるのではないかとの観測が出たことでリスクオンとなり、前日の米国株式市場は続伸。
この流れをうけて、今日の日経平均は27211円で寄り付き、前日よりも200円以上高い水準でスタートしました。
ただ、9時2分に27216円をつけた後は、上げ幅を縮める展開となり、10時50分に27030円まで下げて、一時上げ幅は30円程度まで縮小しました。
今週末は3連休であるうえに、米雇用統計の発表を控えていることから、市場参加者は減るとの見方で、そこからはもみ合いの展開となり、大引けは+128円の27120円。
日経平均は3日続伸となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.8兆円台でした。
仮に10/3の25621円で当面の安値をつけた場合、少なくとも8/17の29222円は抜けてくる必要がある
今日の騰落銘柄数は、値上がりが898銘柄に対し、値下がりが849銘柄で、売り買い拮抗でした。
今日の高値は27216円まであったので、9/7につけた安値27268円に近づいてきました。
また、200日線も27322円の水準にあるので、9/21に同線を割れてから、再び同線に接近する形となっています。
10/3に25621円の安値をつけてから、今日の高値27216円まで、1595円上げています。
今日の時点で、週足の形状は、前週の陰線を今週の陽線で包み込む形で、いわゆる、包み足の形状となっています。
このまま、今週の引け値が前週の寄り値である26779円よりも高い水準で引けると、週足の形状は包み足となるので、これが示現すると10/3の25621円が当面の安値であった可能性が強くなってくると考えます。
なお、仮に10/3の25621円で当面の安値をつけた場合、ここからの戻りでどこまで戻れるのかがポイントになります。
上げ方向に向かっていくためには、少なくとも8/17の29222円は抜けてくる必要があります。
仮に、ここからの戻りで8/17の29222円を超えられない場合、その後の下げがややきつくなる可能性もあると思いますので、10/3の25621円からの反発でどこまで戻すことができるのかは大事なポイントになると見ています。