2日にFOMCの結果が発表され、パウエルFRB議長の会見がタカ派的と受け止められ、米国株が下落。
これをうけて今日の日経平均は、売り先行で始まり、27371円で始まり、300円近く下げて開始しました。
10時25分に27032円まで下落し、一時下げ幅は600円を超えました。
その後は下げ渋る動きとなり、大引けは▲463円の27199円で終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.7兆円台でした。
FRBの金利引き上げの動きに鈍化の兆しが出てきたところでレンジ上抜けの動きがみられるか?
前日の日中安値が27546円に対して、今日の同高値が27389円だったので、150円程度マドを空けて下げる形となりました。
ただ、27032円まで下落し、一時は200日線(今日の時点で27164円)を割れたのですが、27199円で終了したので、辛うじて引け値では同線を維持しました。
25日線(今日の時点で26982円)も維持して下ヒゲを残して引けているので、ここで下げ止まることができるかどうかが目先の焦点となります。
ここを維持することができれば、25621(10/3)からの戻り基調は維持しているとみることができるので、前日つけた戻り高値27692円を再びとってくる可能性があると考えます。
一方、25日線を割り込んでくるようだと、25621(10/3)からの戻りは27692(11/2)で終わり、再び25621(10/3)の安値方向を目指す方向に動いてくることも想定されます。
なお、現状、25621(10/3)から戻り基調を維持していますが、戻りのペースがあまりよくないので、昨年9月につけた30795円の高値と、今年の3月につけた24681円の安値の間で上下するレンジ相場の動きをまだ脱していないとみられます。
すでにこのレンジ相場は1年以上続いているので、いずれどこかでこのレンジを抜ける動きになると思うのですが、仮にレンジを抜けるとした場合、上方向に抜ける可能性の方が高いのではないかと考えています。
レンジを上抜けの動きが出るとしたら、FRBの金利引き上げの動きに鈍化の兆しが出てきたところでそのような動きがみられるのではないかと思っております。
ただ、金利引き上げ鈍化から引き下げに転換した後は、景気後退が訪れることになると思われるので、仮にレンジを上に抜けたとしても一時的な上げに終わる可能性の方が高いのではないかと考えております。