前日の米株市場では、FRBによる利上げが長期化することへの警戒感からハイテク系グロース株に逆風が意識され、特に半導体関連株に下げるものが目立ちました。
東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好で、これまで相場を牽引してきた半導体主力銘柄に売りがかさみ、日経平均は33438円で寄り付いた後、9時18分に33641円まで戻る場面もあったのですが、その後は売られて14時52分に33232円まで下落。
そのまま安値圏で取引を終え、▲310円の33264円でクローズ。
日経平均は反落となりました。
売買代金は4兆円台でした。
ここで一旦調整が入るのは、健全な調整とみることができるので、息が長い上げ相場を続けていくためには必要なこと
今日は、半導体主力銘柄に売りがかさんだ一方で、メガバンクや商社株には投資資金が流入したことで、日経平均は下落だったのですが、TOPIXは+1.49の2296.5で引け、プラスで終了しました。
なお、日経平均は下落となったことで、5日線(今日の時点で33461円)を再び割り込みました。
また、5日線も、昨日が33505円だったのに対して、今日が33461円だったので、久しぶりに同線が下向きになりました。
同線は4/28から上向き基調が継続していたので、1.5か月弱ぶりに下向きに転換したことになります。
5日線が明日上向きとなるためには、6/16の引け値33706円を超えてこないといけないので、このままいくと明日も同線が下向きとなる動きが続きそうな感じです。
となると、6/19の33772円で目先の高値をつけてから、一旦調整の動きに入るという可能性も出てきました。
ただ、仮に調整を入れる形になったとしても、ここまでの上げのピッチが速かったので、過熱圏に入る前のちょうどよいタイミングで一旦スピード調整を入れる形になったという見方ができるように思われます。
ここで一旦調整が入るのは、健全な調整とみることができるので、息が長い上げ相場を続けていくためには必要なことになるのではないかと考えます。