前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でもFRBによる利上げ打ち止め観測が広がるなか、主要指数が続伸するなど頑強な地合い。
これを受けて今日の日経平均は、33710円で寄り付き、上昇して開始。
9時17分に33811円まで上げたものの、その後は一貫して売りに押される展開となり、前場取引中盤にはマイナス圏に沈みました。
12時42分に33397円まで下げて、200円以上マイナスとなる場面もありましたが、その後は安値圏でのもみ合い。
大引けは▲177円の33447円で、3日ぶりに下落となりました。
商いは薄く、売買代金は3.1兆円台でした。
約9か月ぶりにゴールデンクロスが示現しているが……
今日の高値は33811円までありましたが、結局売られて、マイナスで引けとなりました。
11月20日に33853円まで上げてから伸び悩む動きが続いており、11月20日、24日、27日と、3回33800円台をつけているのですが、そこからなかなか上に行けないという動きが続いています。
ただ、今日の時点で、25日線が75日線を上回るゴールデンクロスが示現しています。
今年になってから、ゴールデンクロスの示現はこれで2回目となるのですが、前回、これが示現したのは2月20日でした。
その時は、日経平均が27497円から、33772(6/19)まで上げ、6000円以上値上がりしました。
今回もそれと同じような大幅上昇を期待したいところですが、今回は上げはするものの、そこまで大きな上昇にはならないのではないかと考えています。
そのように考える背景としては、次の2点があります。
①日本株は、4年サイクルの安値を付ける時期が接近している。
②米国株は、直近では上げてきているものの、急激な利上げによるオーバーキルで、景気後退の局面が近づきつつある。
というわけで、短期的にはまだ上昇局面は続くと見ているのですが、もう少し長いスパンで見た場合は、トップアウトするタイミングが近づいてきているのではないかと考えています。