前週末の米国株市場では、中東でのイランとイスラエルの対立が一段と緊迫化するなか、地政学リスクを嫌気してハイテク株を中心に幅広く売りが出ました。
これを受けて今日の日経平均は、39056円で寄り付き、450円以上下げてスタート。
その後、9時19分に38820円まで下げ、一時、下げ幅は700円程度となりました。
ただ、売り一巡後は、買い戻しや押し目買いが入り、漸次下げ渋る展開に。
大引けは▲290円の39232円で終了。
日経平均は、反落となりました。
売買代金は3.9兆円台で、4兆円の大台には届かずでした。
日本株ではTOPIXで、米国株ではナスダックとS&P500でまだ堅調な動きが続く
先週末の米国株市場で、NYダウは37877ドルまで下げて、その前日の安値38197ドルを割り込みました。
この動きにより、一目均衡表の雲の下限を割り込む形になり、NYダウについては先行きがやや警戒される形になりました。
ただ、ナスダックとS&P500は、NYダウと同じように下げたものの、一目均衡表の雲の上限まで下げる動きになっておらず、こちらの方はまだ先行きが危ぶまれる水準まで下げていません。
日本株についても、日経平均は、一目均衡表の遅行線が陰転入りとなっていますが、TOPIXの遅行線は陰転入りしておらず、まだ堅調です。
よって、日米ともに、一部の指標で軟化する動きが出てきているものの、全体がダメという所までには至っていません。
まだ堅調な動きを維持している、日本株ではTOPIXが、米国株ではナスダックとS&P500が、それっぞれここからどう動いてくるのかがポイントになってくると思います。
これらの指数が崩れなければ、まだ切り返す余地は残っていると思いますが、これらが崩れてくるようだと、全般的な警戒モードが高まってくると考えます。