前日のNY市場は下落でしたが、ドル円が一時107円台を付けるなど円安が進行。
これを支えに先物や主力株の一角に買い戻しが入り、日経平均は前日よりも200円以上高い21250円で寄り付き、高寄りでスタート。
その後、9時25分に21298円まで行きましたが、そこで上げは頭打ちに。
そこからはじりじりと上げ幅を縮め、後場にドル円が106円台前半まで伸び悩むと、14時1分には20996円まで下落。
前日終値を下回る場面もありました。
しかしその後引けにかけては戻る動きとなり、+127円の21159円で引けました。
売買代金は前日よりも減少して2.5兆円台でした。
今日は反発で終わりましたが、日中値幅は300円で、相変わらず上に下にと、不安定な値動きが続いております。
日経平均は3月26日に20347円の安値をつけてから、昨日まで3日連続で日中の高値で引ける陽線引けとなり、やや地合いに変化も出てきたかと思われたのですが、今日はその動きは続かず、引け値は寄り値よりも安い陰線引けでした。
外国人は11週連続で売り越しだが、先物は1000億円超えの買い越しに転じてきている
3/27の記事「 日経平均はマド空けでの上昇で、昨日の安値で底打ちとなった可能性も出てくる 」で書いたように、2016年は権利落ち後4/8まで下落、2017年は4/17まで下落となっており、ここ数年は権利落ち後に冴えない展開となっています。
今年も昨日権利落ちとなったので、ここ2年ほどの動きと同様、ここから再度下値模索の動きとなる可能性があるのかもしれません。
ただし、過去2年の権利落ち後の日経平均の動きを見ますと、権利落ちとなった当日の日中高値を翌日以降超えられずに下落し、4月の上旬から中旬まで下げる動きとなっています。
それに対して、今年の場合、権利落ちとなった当日の日中高値(つまり3月28日の高値)が21031円であるのに対して、今日の日中高値は21298円なので、権利落ちとなった当日の日中高値を翌日に超える動きとなっています。
この点は過去2年の間では見られなかった動きとなるので、24129(1/23)の高値から調整する動きに変化の兆しが現れているようにも感じられます。
なお、今日発表になった投資部門別売買状況では、外国人の売り越しが11週連続でした。
ただ、中身を見ますと現物は-4,541億円の売り越しで相変わらずですが、先物は1,941億円の買い越しで先物は久しぶりに1000億円超えの買い越しとなっています。
この点からみますと、外国人の売り越しの基調にもわずかながらも変化の兆しが出てきているようにも感じられます。