朝方は、昨日のNY市場が安かったことや、為替の円高などを受け、売り優勢で開始。
日経平均は20980円で寄り付き、21000円の大台割れでスタートしました。
寄り直後には20922円をつけ、200円以上下げる場面もありました。
しかし、売り一巡後は、円伸び悩みや時間外取引での米株価指数先物高をにらみ、徐々に下げ幅を縮める展開に。
日銀のETF買いが観測された事も支えとなり、結局▲33円の21177円で終了。
日経平均は日中の高値で引ける形になりました。
売買代金は前日よりもやや増加して2.1兆円台でした。
裁定買い残はボトム圏に近く、将来の売り圧力が大きいとはいえない
昨日のNY市場は下落で、NYダウは5日線を明確に下回る形に。
ナスダックに至っては、マドを空けて下げる形で、5/13につけた安値7627もザラ場で割れてきました。
このため、日経平均もこの動きに追随し、5/14につけた安値20751円を再度試す展開になるかと考えていました。
しかし、朝方は安く始まり、一時は200円以上下げる動きとなりましたが、徐々に下げ幅を縮め、最終的に33円安で終了。
日中の高値で引けたため、日足の形状は陽線となりました。
通常であれば、ここから来週にかけて再度下値を試す展開になると思われるのですが、今日の動き方を見る限りでは、意外と底堅いような感じもします。
なお、日経平均の将来の売り圧力となる、裁定買い残の推移を見ますと、株数ベースの同残高は5/22の時点で3.2億株まで縮小しています。
昨年12月26日に日経平均が18948円で安値をつけた時に近い所で、裁定買い残がボトムをつけた水準は12月28日の2.87億株となるので、上記水準はボトム圏の水準に近いという事になります。
現状では、まだ22362(4/24)からの調整が終わったのかどうか、はっきりしませんが、裁定買い残の水準を見る限りでは、将来の売り圧力が大きいとはいえないと思います。
5/17にも同じような事を書きましたが、このような点からしますと、仮にまだ調整の動きが終わっていないとしても、ここから大きく下げるような展開にはならないのではないかと考えます。