前日の米国株式市場では、トランプ米大統領が中国との通商協議は「極めて順調」に進捗していると述べたことが好感され、主要3指数が反発。
これをうけて、今日の日経平均は23292円で寄り付き、前日よりも160円程度高い水準で取引開始となりました。
そこから10時16分に23363円まで上げましたが、その後は利益確定売りに押されて、後場入り後の12時31分に23259円まで値を落としました。
以降はもみ合う展開となり、大引けは+164円の23300円で終了。
日経平均は3日ぶりに反発となりました。
売買代金は前日並みの2.0兆円台で、昨日に続いて2兆円の大台は維持しました。
フラット修正終了ならば、以降は再び上げの波動に回帰する形になる
一昨日は、中国との通商合意に期限はないとしたことが嫌気されてNY株が売られたのですが、4日はそれが一変し、「第1段階」の合意への楽観的な見方が高まり、主要3指数は反発となりました。
米中協議の行方に左右される動きが相変わらず続いていますが、NYダウの11月以降の動き方を分解すると、28090(11/19)の高値以降、フラット修正といわれる修正波をやっているのではないかと思われます。
なお、フラット修正といっても、動き方によりいくつかパターンがあるのですが、どのパターンも概ね動きとしては横ばいでの動きとなります。
フラット修正は、a-b-cの3波で構成されるのですが、今回の場合は、以下のような感じになるかと想定されます。
a波(下げ):28090(11/19)⇒ 27675(11/20)
b波(戻り):27675(11/20)⇒ 28174(11/27)
c波(下げ):28174(11/27)⇒ 27325(12/3)
仮にこの見方が正しいとすれば、28090(11/19)の高値以降、ここまで、修正波の動きをやっていたが、この修正波は27325(12/3)の安値で終了。
以降は再び上げの波動に回帰する、ということになるかと考えます。
なお、昨日のNYダウは、昨日の日中高値が27727まであったので、12/2~3にかけて空けたマド(27524~27782)を一部埋めてくるかたちになりました。
ここから、当該マドを完全に埋めて、引け値ベースで25日線(今日の時点で27724)の水準も回復し、5日線(今日の時点で27830)も超えてくると、再び上げの波動に回帰した、という見方が強まってくると考えられます。