新型肺炎の世界景気への影響を懸念して前週末を引き継いで売り優勢の地合いで開始。
日経平均は20849円で寄り付き、300円程度安い水準で始まりました。
9時29分に20834円まで下げた後は切り返す動きとなり、日銀の黒田総裁が緊急談話で潤沢な資金供給に前向きな姿勢を示したことや、中国・上海指数が大きく上げた事も支えとなり、後場入り後の12時38分には21593円まで値を上げ、上げ幅は一時400円を超えました。
ただその後は戻り売りが出て伸び悩む動きとなり、+201円の21344円で終了。
日経平均は6日ぶりに反発となりました。
売買代金は前日よりも減少したものの、3.5兆円台で、活況でした。
騰落銘柄数は、値上がりが1892銘柄に対して、値下がりが240銘柄で、先週までとは一変して値上がり銘柄が全体の8割以上を占めました。
日中は6日ぶりに反発となったが、夜間市場に入ってから日経平均先物がまた下げる動きに
今日は安寄りで始まったのですが、引けはプラスで終了となりました。
先週金曜日の記事で、「騰落レシオ(25日)が50%台前半まで低下した時は、いずれもその翌営業日は上げる動きとなっています」と書いたのですが、今回もそのパターン通りの動きとなりました。
しかし、引けにかけて上値が重い動きとなり、夜間市場に入ってから日経平均先物がまた下げる動きとなっており、一時20680円まで下げているので、まだ下値を模索する動きが続きそうな感じです。
ただ、今日の時点で日経平均PBR(1株あたり純資産倍率)は1.03倍となっており、1倍の水準に接近しています。
日経平均PBRは昨年の場合は8月に1.01倍、2018年の場合は12月に0.99倍というのがありました。
いずれのケースでも当該安値から切り返す動きとなったので、日経平均PBRの1倍水準は一応下値の目安となるのではないかと考えます。
なお、今日の時点で日経平均BPS(1株あたり純資産)は20722円です。
日経平均BPSが20722円とした場合、日経平均PBRで0.99倍は20514円になります。
また、先週の金曜日にシカゴの日経平均先物がつけた安値は20505円になるので、20500円あたりというのは、一応下値のメドとなるのではないかと考えます。
引き続き、ボラティリティ(予想変動率)が高い状況が続きますが、水準としては安値圏に入ってきていると思われますので、マーケットの動揺がおさまれば、反発に転じてくると考えます。