前週末の米国株市場で、トランプ米大統領が経済活動再開に向けた指針を明らかにしたことなどを好感し、NYダウが700ドル強上昇。
ただ、先週金曜日の上げでそれをほぼ織り込んでいたこともあり、今日の日経平均は22689円で寄り付き、200円程度下げてスタートしました。
9時5分に19611円まで下げた後は9時56分に19784円まで戻し、下げ幅を100円程度にまで縮める場面もありました。
しかし、日銀のETF買いが見送られたとの観測もあり、後場に入ると再度軟化する動きになりました。
最終的には▲228円の19669円で取引を終了。
日経平均は反落となりました。
売買代金は低調で1.9兆円台で、2兆円の大台には届かずでした。
騰落銘柄数は、値上がりが1060銘柄に対して値下がりが1035銘柄で、値上がり、値下がりがほぼ拮抗する形となりました。
騰落レシオ(25日)は124.2%まで上昇し、過熱圏入り
先週金曜日の大幅高で一目均衡表の遅行線は陽転入りとなり、これに伴い、4/16まで低下傾向にあった25日線も4/17から上向きに転換。
この点は強気要素といえます。
しかし、本日、指数は下げたのですが、騰落銘柄数はほぼ拮抗だったので、騰落レシオ(25日)は前日比で上昇し、124.2%まで上昇。
騰落レシオ(25日)は120%を超え、過熱圏入りを示すようになってきました。
また、日柄面でみても、急落が始まる前の23806(2/20)から16358(3/19)の安値までの日柄が20日(両端入れ)。
それに対して、16358(3/19)の安値から先週金曜日の戻り高値19922(4/17)までの日柄が21日なので、下げの日柄と戻りの日柄がほぼ並ぶ形になっています。
今日は下落となりましたが、5日線はまだ上向きなので、今のところは戻り地合いに変化が現れる、というところまでには至っていません。
しかし、騰落レシオ(25日)が過熱圏入りを示すようになってきた点や、下げの日柄と戻りの日柄がほぼ並ぶ形になってきた点からしますと、やはり3月下旬から続いてきた戻り相場もそろそろ頭打ちになってもおかしくない頃合いに差し掛かっているのではないかと考えます。
なお、ここまで1ヶ月近く戻り相場が続いてきたので、以前と比べると、2番底をつけにいくとする見方がだいぶ減ってきたように思われます。
ただ、日米ともに1ヶ月で30%以上下落して大きな亀裂が入ってしまった後なので、過去の動き方から鑑みても、このまますんなりと戻るとは考えづらく、いずれ反転して2番底をつけにいく展開に移行するのではないかと考えます。