先週3日続落した反動で朝方は高く始まり、日経平均は30281円で寄り付きました。
その後、米追加経済対策や新型コロナワクチンの普及が進むなか、景気回復への期待が引き続き海外投資家を中心とする買いを誘い、10時10分に30458円まで上昇。
一時400円以上高くなる場面もありました。
ただ、後場は利益確定の動きが強まり、12時34分に30089円まで上げを縮小。
その後再び戻したものの、引けにかけて伸び悩んで終了。
日経平均は+138円の30156円で終わり、反発となりました。
明日が天皇誕生日の祝日に伴う休場ということもあって、売買代金は前週末と同水準の2.4兆円台で、商いは盛り上がりにやや欠けました。
裁定残は依然として売り超過の状態が継続
本日高寄りしたものの、途中で上げが失速となったことで、日足の形状は上髭ありの小陰線となりました。
日経平均は2/16に30714円で高値をつけたあと、ミニ調整を入れる動きになっているのかと思われます。
なお、裁定残高の動きをみますと、先週あたりから買い残が増加。
株数ベースの裁定買い残高は、2/18時点で2.6億株まで増加してきています。
それに対して売り残高は4.2億株なので、1.6億株程度の売り超です。
売り超過のピークは昨年5月25日時点の8.8億株なので、ピークから比べると7.2億株ほど縮小しています。
しかし、依然として買い残高よりも売り残高が多い状況は続き、売り超過の状態は変わらずです。
2月10日の記事で書いたように、売り超過の状態から買い超過の状態に変わるまでは、買い戻しが入って上げる余地は残されているのではないかとみているので、ミニ調整終了後は再度上値を目指す展開に移行するのではないかと考えております。
裁定残高が売り越し超過から買い越し超過の状態に転換したあたりから警戒するスタンスがよいのかもしれない
...