前日の米株式市場では、FOMCを経てテーパリング(量的緩和縮小)に対する警戒感が後退したことが引き続き好感され、NYダウとナスダック指数は上昇しました。
しかし、東京市場は、新型コロナウイルス感染拡大に対する警戒感から、日経平均は27677円で寄り付き、下落してスタート。
その後も下げを拡大する動きとなり、14時19分に27272円まで値を下げて、7/20につけた直近の安値27330円を割り込みました。
そのまま日中の安値圏で引け、日経平均は▲498円の27283円で終了。
日経平均は1月6日以来の安値圏まで下落する形になりました。
売買代金は前日よりも増加して2.8兆円台でした。
今は必要以上に弱気になる場面ではないと考える
日経平均は7/20につけた直近の安値27330円を維持できず、安値を更新してきました。
月末の下落のアノマリー(経験則)は継続し、これで月末安は11カ月連続となりました。
ただ、TOPIXの安値は1900.86までで、7/20につけた直近の安値1883.86まで下落せず、同安値を維持する形になっています。
6/15に29480円で戻り高値をつけてから下落する形になっているのですが、その間の動きを見ますと、急落して直近安値を割り込んだ後、反発するという動きを繰り返しています。
仮にこのパターンが継続しているとしたら、本日、日経平均は直近安値を割り込んできたので、ここから一旦反転してくる形になると思われます。
なお、このような動き(急落して直近安値を割り込んだ後、反発するという動き)が繰り返し起きる場合、相場が反転してくる前触れとなる可能性があります。
本当に相場の地合いが悪ければ、直近安値を割り込んだ後、更に下げが加速する形になるのですが、今のところ、そうはなっていません。
ということは、今のこの動きは切り返しが起きる前触れの動きなのかもしれません。
よって、今は必要以上に弱気になる場面ではないと考えています。