前日の米国株式市場は、主要3株価指数とも乱高下の末、小幅に反発して終了しました。
これをうけて今日の日経平均は、27466円で始まり、110円程度安い水準で始まりました。
その後は、米株先物が時間外取引で軟調に推移し、25~26日に開催されるFOMCを控えて米金融政策正常化への懸念がくすぶる中、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクも嫌気され、幅広い業種で売りが出る形になり、14時2分に26890円まで下落し、27000円を割り込みました。
そこから引けにかけて戻す動きとなりましたが、引けは▲457円の27131円で終了。
日経平均は大きく反落する形になりました。
売買代金は前日よりも増加して3.1兆円台でした。
ナスダックの下落率は19.2%まで拡大。VIXも大きく上ヒゲをつける形となったが‥‥
日経平均は大きく下げる形となり、8/20につけた26954円の安値も割り込む形になりました。
先週の木曜日から昨日まで、3日連続で朝安後に戻す動きとなり、下げ渋る動きがみられていたのですが、今日はそれらの下値をあっさりと割り込んで、8/20につけた26954円の安値も割り込んできました。
日柄的には先週が注目されるタイミングとなっていたのですが、今日の下落で先週の安値を割り込み、8/20も割り込んできたので、ここが正念場となってきています。
ここで下げ止まれば、先週の注目されるタイミングが多少ずれ込んで今週安値をつけたとみることもできるのですが、ここで止まらないと更に下に下げてくる可能性も考えられます。
ただ、昨日の米国株市場でナスダックは一時13094まで下落し、11月につけた高値16212から19.2%下落する形になりました。
過去30年程度のナスダックの動きをみると、15%以上下落した局面が12回あり、そのうちの半分が15~20%の下落で止まる形になっています。
残り6回が20%を超える下げとなっているのですが、内、3回がITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックの下落で下落率が30%を超えています。
今回の下落はこれらの時のようなショック安とは違うと思うので、下落率が30%を超えるようなところまではいかず、20~30%の範囲内で下落率がおさまるのではないかと考えています。
そう考えると、昨日の下落でけっこういいところまで下げてきたと言えると思うのですが、昨日つけた安値はあくまでもザラ場に一瞬つけたものになるので、本日以降、再度、当該安値を目指す動きとなる可能性も考えられます。
そうなると、日本株もその余波を受ける形になり、今日につけた安値26890円を再び試す展開になると思われます。
VIX指数が昨日、一時38.94まで上昇し、大きく上ヒゲを残す形となっています。
この点から見ても、下げはけっこういいところまできていると言えると思うのですが、米国株が更に反転してこないと切り返しに転じたとは判断できないので、米国株の落ち着きを待つところになると思われます。