前週末の米国株市場ではウクライナ情勢の緊迫化を背景に市場のセントメントが悪化し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく水準を切り下げました。
これをうけて今日の日経平均は、26771円で寄り付き、350円程度安くスタート。
そこから幅広い銘柄に売りがかさみ、9時28分に26549円まで下げ、下げ幅は600円を超えました。
ただ、その後は、米ロ首脳会談に関する報道を契機に先物が主導する形で急速に下げ渋る展開に。
10時40分に26998円まで戻り、27000円台に接近する場面もありました。
しかし、その後はまた押し戻される動きとなり、大引けは▲211円の26910円で終了。
売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
日経平均、TOPIXともに2/15につけた安値を割り込む
今日の日経平均の安値は26549円まであり、2/15につけた安値26724円を割り込む動きとなりました。
TOPIXも1889.06まで下げて、こちらも2/15につけた安値1906.57を割り込みました。
先週金曜日に下げ渋る動きとなったマザーズ指数も674.61まで下げて、こちらは安値更新となりました。
2/15につけた安値を維持できれば、切り返しの展開も期待できたのですが、当該安値を割り込むことになったことで、1/27につけた安値を試す展開になってきました。
日経平均は、1/27につけた安値26044円から2/10につけた戻り高値27880円までの上げ幅が1836円であるのに対して、同高値から今日の安値26549円までの下げ幅が1331円なので、上げ幅に対する戻りは72.4%となっています。
それに対して、TOPIXは、1/27につけた安値1835.26から2/10につけた戻り高値1969.73までの上げ幅が134.47であるのに対して、同高値から今日の安値1889.06までの下げ幅が80.67なので、上げ幅に対する戻りは59.9%となっています。
日経平均に対して、TOPIXの下げの割合が低いという点は多少ポジティブな要素となるのですが、全般的には下げの地合いとなっているので、これで強気に見れるかというと、残念ながらそういうわけではなく、ネガティブな要素が多い中で、多少プラスに見れる要素、という程度のものになります。
今日の下げで、日経平均、TOPIXともに2/15につけた安値を割り込んでしまったので、1/27につけた安値を維持できるかが次なる焦点となってきます。