欧州中央銀行による量的緩和の終了が決まり、欧米での金融引き締め観測が高まるなか、警戒感から売りが膨らみ、日経平均は27996円で寄り付き、250円程度安く始まりました。
その後の戻りも9時5分につけた28044円までで、戻りも鈍く、14時10分に27795円まで下落しました。
今日は終始冴えない動きで、最終的には▲422円の27824円で終了。
日経平均は6日ぶりに大きく下落。
売買代金は前日よりも減少して3.1兆円台でした。
米国株市場は、5/20につけた安値を維持できるか?
前日の日中安値が28189円に対して、今日の同高値は28044円だったので、前日よりも140円程度マドを空けて下げる形となりました。
また、5日線(今日の時点で28032円)を割り込むとともに、200日線(今日の時点で27943円)も割り込む動きとなりました。
これまで、5/27から5日線よりも上で推移してきたのですが、本日、マドを空けて同水準を割れてきたので、ここで戻りが一旦止まる可能性も出てきました。
ここから早々に5日線を回復できればよいのですが、これを回復できずに、5日線が上向きから下向きに転換してくると、しばらく調整に入る可能性もあります。
ここからしばらく調整に入る可能性があるかどうか、鍵を握るのは米国株市場の動きとなるのですが、昨日の時点で米国株市場の主要3指数は25日線を割り込む動きとなっています。
米国株市場の主要3指数は、5/20につけた安値から切り返す動きが続いてきたのですが、昨日の大幅安で戻り継続に黄色信号が灯りました。
ここから下げても、5/20につけた安値を維持できれば、日本株の調整も一時的となるのですが、下落が続いて5/20につけた安値を再度割り込む動きとなると、日本株にも悪影響が及び、調整の動きが長引く可能性もあります。
というわけで、米国株が底割れとなるのか否かを注目していくところになるかと考えます。