先週金曜日のNY市場は、英国のEU離脱問題などを警戒して売られました。
NYダウは▲0.66%、sp500は▲0.92%、ナスダックは▲1.29%と、下落でした。
これを受けて、シカゴ市場の日経平均先物は16300円程度まで下げています。
なお、ここのところの傾向として、日経平均等の日本市場はやや冴えない動きが続いているのに対して、NY市場は堅調でした。
このうち、ナスダック指数は2/11に4209の安値をつけた後、戻り歩調にあり、先月の5月までは4/20につけた4969が2月の安値以降の戻り高値でした。
しかし、6月に入ってからこの戻り高値を更新し、6/6に4980まで上げていました。
が、そこからは徐々に頭打ちっぽい感じになり、先週金曜日はマドを空けて1%以上下げる動きになっています。
ナスダックはソーサートップ型で、天井形成か?
ナスダック指数の6月に入ってからの動きをみると、6/6に4980の戻り高値をつけているのですが、そこからは値幅が小さくなって、当該高値を抜けないという動きになっています。
チャートの形状的にも、高値圏で緩やかな円の形状を描き、そこからマドを空けてガクッと下がる動きになっています。
ここまでの動きを見る限り、ナスダック指数は4/20につけた4969と、6/6につけた4980でダブルトップとなり、そこからソーサートップ型(※)で天井形成になった、と言えるように思われます。
(※)お皿=
ということは、今まで堅調に推移してきたNY市場も、戻り優位 ⇒ 下落優位に方向性が変わった可能性が高くなってきたように考えられます。
今週の日銀会合で、また奇策を打ってくる可能性はゼロではない
NYが下落優位の方向に動いてくるという事であれば、日経平均などもショート優位で考えた方がよいという事になります。
ただ、6/10の記事「日経平均は下げ方向に動きつつある感じだが‥‥」 でも書きましたように、今週は6/15~16にかけて日銀会合があります。
今回の日銀会合は、7/10の参議院選挙を前にした最後の会合であり、かつ、市場のマークも少ない感じなので、サプライズ好きの黒田総裁が何かまた手をうってくる可能性はゼロではないと思います。
よって、一応注意が必要ではないかと考えています。
このため、仮に動くとしても、一応、日銀会合の結果が出るのを待ってからとした方が無難なのではないか等と考えております。