2016年7月あたりから、高い利回りが期待できるソーシャルレンディングでの投資を開始しています。
開始してから1年程度経つのですが、残念ながら初の返済遅延が発生しました。
遅延が発生したのは、クラウドクレジットのファンドになります。
以下の記事でも書いたように、「カメルーン中小企業支援プロジェクト7号」に20万円投資していました。
⇒ 「ソーシャルレンディングのクラウドクレジットでも口座を開設し、高利回り投資を開始」
上記ファンドの運用期限は7か月だったので、本来であれば2017年5月末で満期を迎える所だったのですが、
5月末に以下のようなリリースが出て、契約期間を6ヶ月延長し、2017年11月末日まで期限が伸びることとなりました。
クラウドクレジットで返済遅延が発生したが、投資額の95.5%は回収
投資先の一部で返済遅延が起き、それに伴い、ファンドの期限も延長されることとなったのですが、6月14日にその中で回収された元本と利息の支払いがありました。
そこで回収となったのは、191,084円でした。
投資したのが20万円なので、返済遅延が起きているものの、投資額の95.5%は回収できているという事になります。
なお、191,084円は利息分10,620円(源泉徴収後)を含めての金額になるので、元本の未回収分は19,536円、割合でいうと9.7%が延滞中となります。
残額については、期限が延長となったので、回収を待つというかたちになります。
償還された元本で再投資
なお、上記で記載したように、2017年6月に元本が一部償還となったので、再投資することとしました。
ただ、カメルーンファンドはトレードファイナンスで保全を図っているとは言え、やはりリスクが高かったので、投資するなら別のファンドを選択した方が無難です。
クラウドクレジットの場合、ファンドによって投資対象国が異なる等、各ファンドの特性がだいぶ異なるので、どのファンドに投資するのかによって運用成績が変わってきます。
従来は、どのファンドが期待通りのリターンが出そうなのか、わからなかったのですが、昨年末か今年あたりから各ファンドの期待リターンマップを公開するようになりました。
これをみると、これまでの実績で、どのファンドが予定通りのパフォーマンスが期待できそうなのか、ぱっと見でわかります。
上記の表の中でいうと「緑の丸」がついているファンドがよさそうなので、
今回は「東欧金融事業者向けローン」(為替ヘッジあり/8.2%/約7か月)に再投資することとしました。
みんなのクレジットは行政処分の勧告を受けたが、今のところ返済遅延は起きていない
クラウドクレジットの例は、2016年7月から1年近くソーシャルレンディングでの運用を続けている中で、初めて返済遅延が発生したケースになります。
その他、投資している会社の中では、以下の記事で書いたように、みんなのクレジットが2017年3月に証券取引等監視委員会から行政処分の勧告を受けています。
「ソーシャルレンディングのみんなのクレジットが、証券取引等監視委員会から行政処分の勧告を受ける」
しかし、問題が発覚した2017年3月以降、予定通りに分配金などの支払いは行われているので、今のところ、みんなのクレジットの場合、返済遅延は発生していません。
3月からは分配がある毎に払い戻し依頼をかけているのですが、現状、払い戻しも遅滞なく行われています。
ちなみにみんなのクレジットでは、1,960千円投資しており、これまで1,443千円回収となっています。
まだ償還期日を迎えていないファンドが850千円あるのですが、ここからあと517千円回収できれば元本割れはなくなります。
こちらも、今後も遅滞なく、返済がなされていくかを見守る形となります。
ソーシャルレンディングで運用する場合は、分散投資がとても大事
というわけで、ソーシャルレンディングで1年近く運用してきている中で、現状、元本回収にやや懸念がありそうなものは、以下の2本となります。
・みんなのクレジット:517千円
・クラウドクレジット:9千円
ただ、1年間運用してきて、それ以上の分配収益が出ているので、仮に上記の金額が未回収となったとしても、ソーシャルレンディングトータルでの運用収益はプラスとなります。
よって、ソーシャルレンディングで運用する場合は、どこか特定の企業のみで運用するのではなく、複数の会社で口座を作り、ファンドを分散して投資する(※)スタンスがとても大事、というのがこの1年間運用してきて改めて感じた印象です。
(※)以下は、実際に分散投資している主な会社になります。
1)ラッキーバンク (不動産特化で、募集案件が開始数分で終了となるケースも多い)
2)ソーシャルレンディングの【トラストレンディング】 (貸金業者としての運営ノウハウも有する)
3)【クラウドクレジット】 (海外案件に特化しており、利回りが高め)
4)SBIソーシャルレンディング (SBIグループの会社になるので信用力はかなり高い)
5)OwnersBook (不動産特化で、利回りは落ちるものの、リスクはやや抑えめに)
6)マネオ (ソーシャルレンディングの老舗)
7)ガイアファンディング