前週末の米国株式市場は、トランプ大統領のコロナ感染のニュースを受け不確実性が増大し、市場参加者の間にはリスクオフムードが広がり、反落。
しかし、新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の退院報道が注目されるなど、症状の回復期待を手掛かりに幅広く物色され、日経平均は23254円で開始。
9時30分に23377円まで上昇しました。
その後は、トランプ氏の容体を見極めたいとの見方や、米国の追加経済対策に不透明感が残るこ
とから、徐々に模様眺めムードが強まり、後場は小動きでした。
引けは+282円の23312円で終了。
日経平均は反発となりました。
売買代金は2.0兆円台でした。
マザーズ指数の200日線との乖離は4年半ぶりの高水準だが‥‥
日経平均は高値圏で位置していますが、なかなか高値を抜いて上伸するという動きにはなっていません。
それに対して、マザーズ指数は好調で、今日も高値更新となっています。
本日の引け値で1253.7まで上げたことで、200日線との乖離は+37.7%まで拡がりました。
同線との乖離がここまで拡がるのは、2016年4月21日につけた+40.6%以来となるので、4年半ぶりの高水準となります。
ちなみにこの時は、2016年4月21日に1226.42をつけた後、11月9日の829.4まで下落したので、高値をつけてから6.5か月で32.3%下落しました。
仮にこの時と同じような展開になるとしたら、堅調な展開となっていたマザーズ指数もそろそろということになるのですが、200日線との乖離は2013年5月8日に+123.9%まで拡大したこともあったので、それから比べるとまだ拡大余地はあるということになります。
なお、相場の勢いを示すモメンタム指標の中のRSIという指標で現状をみますと、マザーズ指数の月足のRSIは、今日の時点で68.5となっています。
過去の相場をみてみると、月足のRSIで80に近くなると、その後の上げの勢いが鈍化するケースがみられました。
2013年5月:84.03
2018年1月:80.11
それからすると、現状のRSIは68.5なので、まだ上値を伸ばす余地は残されているのではないかと思われます。
日経平均と比べると、マザーズ指数の動きは好調で、ややバブルっぽい動きもみられるようになってきています。
現状では、過熱感がでてきているような感じもするのですが、今は勢いがつきつつあるので、ここはどこまで上値を伸ばせるのか、注目されるところではないかと考えます。