昨日のNYは、NYダウは+0.42%と上昇だったのですが、sp500は▲0.08%と小幅に下落。
しかし、ナスダックは主力ハイテク株が軒並み安となったことで、下落幅は▲113、下落率は▲1.8%と急落でした。
ドル円も一時は110円80銭程度まで戻っていたのですが、徐々に上げ幅を縮める展開となり、110円30~40銭で引け、前日よりも円安水準で引けたものの、結局200日線の水準は引け値ベースで超えられませんでした。
これを受けて、夜間市場で日経平均先物は一時19820円まで下げる場面もありました。
しかし、引けにかけてナスダックやドル円がやや戻る方向に動いたこともあり、シカゴの日経平均先物は19915円で引ける形となっております。
昨日の記事「 重要イベントを無事通過し、ここから日経平均は再度高値追いの方向に動いてくるか? 」を書いた段階では、重要イベント通過で、来週以降は再度上げ方向に向かうのではないかと考えていました。
しかし、昨日のNY市場の動きを見ていて、少し妙な感じもしてきました。
なお、金曜日のNY市場は、ナスダックは急落だったものの、NYダウはプラスでした。
また、引けにかけて戻る動きとなったので、ナスダックの日足は大きな陰線となっていますが、下ひげありの形状となっています。
よって、来週月曜日以降、金曜日の下げをひきずらずに反転してくれば、この下げは一過性の動きにすぎないという事になり、引き続き上げのトレンドは継続となります。
しかし、月曜日以降も下落の動きが続くと、調整の動きが広がる可能性も出てくると考えます。
日経平均は6/8の安値19896円を割れてくると、短期的な見方を修正する必要が出てくるのかもしれない
なお、日経平均についても、6/2に20239円の高値をつけてから6/5~9にかけて一服となっています。
これまでは6/8~9にかけて大きなイベントがあるので、それの様子見で今週は一旦お休み。
イベントの結果が出たら、上げ再開になると考えていました。
しかし、もしもナスダックが調整入りの動きになってくると、日経平均にもその影響が広がってくる可能性もあります。
となると、これまでメインで考えていた想定を一部変える必要も出てきます。
仮に変更となる場合は、全体的には戻り方向にあるという大勢の見方自体には変更はないのですが、短期的な見方として、再度19000円を割れを試す場面があるかもしれない、という部分が変更となります。
なお、20239(6/2)の高値以降の日経平均の安値は6/8の19896円になるので、今後この水準を割れてくると、見方を修正する必要も出てくるのではないかと考えます。
一方で、同水準を割り込まずに上に行くようであれば、従来見通しは変更せずとなります。