昨日のNY市場はトランプリスクが懸念され、各指数1%以上下落。
NYダウは8/11の安値21842を割り込み、21750で安値引け。
s&p500も8/10の安値2437を割り込み、2430で安値引け。
ナスダックは8/10の安値6214はかろうじて維持しましたが、こちらも6221と軒並み安値で引ける形となりました。
8/16の記事「 今日の日経平均は閑散小動きで反落だが、やはりここから戻り方向への動きに回帰するのではないか 」で、
8/11から14にかけてマド空けで上昇となり、5日線も超える形になっているので、NY市場は今週からは上げ方向への動きへ回帰しているのではないかと書いたのですが、昨日の下げでマド埋めとなり、直近の安値も割り込んできたので、この見方は間違いで、まだ調整方向の動きは続いているという事になりました。
これを受けた今日の日経平均は、▲232円の19470円と続落。
売買代金は前日よりも増加して2.1兆円台でしたが、商いを伴って下げるという感じではありませんでした。
2015年の後半から2016年前半にかけて見られたような、立て続けに急落するという動きにはならないのではないか
日経平均の今日の安値は13時45分につけた19433円なので、8/14の安値19486円を割れてきました。
8/15の記事「マド空けの上げでアイランドリバーサルが発生。目先昨日の安値で底を入れたか?」で、8/14の安値で目先の底を入れ、少なくとも8/21~28までは戻りが続く形となるか?と書いたのですが、これも誤りでした。
なかなか動きが読みづらいのですが、今日、8/14の安値を割れてきたので、暫くは調整方向の動きが続くのかと思います。
次のメドは200日線が走る19200~19300円辺りかと考えます。
なお、冴えない感じの動きが続くのですが、現状の下げは暴落での下げではなく、調整での下げではないかと思います。
日経平均は、2015年6月24日の20952円から、2016年6月24日の14864円まで、6000円近く大きく下落したのですが、この時は潜在的な売り需要となる裁定買い残が20億株ぐらいありました。
が、現状の裁定買い残は9億株程度で、その時の半分程度です。
また、今日の日経平均PERは13.77倍で、トランプ大統領決定で一時的に急落した11/9の13.76倍以来の水準となりました。
今のような状況の場合、PERがここまで下落したから下げ止まるという感じにはなりづらいのですが、割安感が徐々に増えるという感じにはなると思いますので、2015年の後半から2016年前半にかけて見られたような、立て続けに急落するという動きにはならないのではないかと考えます。