前日の米国市場は、パウエルFRB新議長の議会証言後の米金利上昇を受け、米国株が下落。
これを受けて今日の日経平均は22292円で寄り付き、前日よりも90円程度安い水準でスタート。
その後、9時49分に22380円まで上昇。前日比9円程度のマイナスまで下げ幅を縮める場面もあったのですが、そこからは徐々に売りにされる展開になりました。
その後は日銀の国債買い入れオペで残存25年超を100億円減額したことを受けて、為替が円高に振れ、それを嫌気した売りがかさむ展開に。
引けにかけて下げ幅を広げる動きとなり、結局、▲321円の22068円と反落での引けとなりました。
売買代金は前日よりも増加して2.9兆円台でした。
昨日のNY市場でNYダウが1.16%下げたのですが、今日の朝方はそれほど大きな下げとはなりませんでした。
このため、意外と強いのかとも思ったのですが、その動きは持続せず、結局今日の日経平均の下落率は1.44%だったので、相変わらずNYよりも動きが悪いという展開でした。
仮に2番底をつけるとしたら21500円レベルまで再度下押す展開になるかもしれない
昨日の記事「日経平均は一時22500円台に。25日線と半値戻しに近い水準まで戻り、戻りの節目に到達」で、
「日経平均は一つの戻りの節目となる22500円のラインまで戻したので、目先は25日線の水準を超えられるかという所が短期的な焦点となります」
と書いたのですが、今日の動きからすると25日線の水準で押し戻されたという形になりました。
ということは、ここで一旦20950(2/14)からの戻りが止まり、ここから2番底をつけにくる展開になってくるのかもしれません。
短期間で株価が急落した、過去の株価の動きとかをみてみますと、安値をつけた後、一旦戻りを入れるが、直近の高値水準までは戻り切れずに下落。
再度安値方向に下でた後、そこで2番底をつけ、以降は反転するというパターンが比較的よく見られます。
今日の動きからすると、今回もこのパターンとなるかもしれません。
仮に今回も2番底をつけるというパターンになるとすると、21500円レベル(※)まで下押す可能性があるかもしれません。
(※)20950(2/14)から22502(2/27)までの上げ幅1552円に対して61.8%押した水準
ただ、従来から書いているように、20950(2/14)で安値をつけたと見ているので、仮にここから再度下げたとしても20950(2/14)の安値割れまでいかずに反転する形になると想定しています。