前日の日経平均先物は高く終わりましたが、米ホワイトハウスが日本時間の早朝、国家経済会議(NEC)のコーン委員長が辞任すると発表したことを受け、今後の米国市場の動きを警戒した売りが先行。
今日の日経平均は21261円で寄り付き、前日よりも150円程度安く始まりました。
その後、9時38分には21201円まで下落する場面もありましたが、そこからは切り返しの動きに。
11時8分に21484円まで上げ、一時は前日比でプラス圏内に浮上する場面もありました。
しかしそこからは再度売りに押される形となり、▲165円の21252円で引けとなりました。
売買代金は前日よりも増加して2.7兆円台でした。
反転するタイミングは近づいているのではないか
前日の先物が高く終わったので、今日は続伸となるかと思ったのですが、朝方発表されたコーン委員長の辞任ニュースが嫌気され、下落となりました。
今日は一時プラスになったものの、引けは結局マイナスで終わっており、日中値幅も280円程度ありました。
まだ市場の動きが安定していないため、今日のような動きになったのかと思われます。
ただ、昨日の記事「もしかすると昨日の安値で底打ちか? 日経平均は3度目の正直で底入れ完了となるか」で書いたように、20937(3/5)で当面の安値はつけたのではないかと考えているので、今日の動きは3/5~6にかけて空けたマド(21164~21381円)を埋めにくる動きだったのではないかと思われます。
なお、日足の形状を見ますと、一昨日から今日にかけて、日経平均の日足は寄り値と引け値が近い十字線に近い形の日足をつける形となっています。
一般的には、十字線は相場転換を暗示するものともいわれており、直近で底値に近いラインで十字線に近い形の日足が3本並んでいます。
明後日のメジャーSQや米雇用統計などを前に、波乱の芽はまだ残っていますが、反転するタイミングは近づいているのではないかと思われます。