前週末に発表された米雇用統計でインフレ懸念が緩和して米国株が大幅高となった流れを受け、今日の東京市場は序盤から買い優勢でスタート。
日経平均は21826円で寄り付き、前日よりも300円以上高い水準で始まりました。
そこから9時25分に21971円まで上げ、一時は500円以上高くなる場面もありました。
しかし、その後は、森友学園の問題を巡る報道が伝わって為替がドル安・円高に振れると上げ幅を縮める動きに。
13時51分に21689円まで値を下げました。
ただ、引けにかけては再び戻る展開となり、最終的には+354円の21824円で取引を終えました。
今日も上げた事で、日経平均は3日続伸となりましたが、売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
今日は高く始まり、一時は500円以上高くなる場面もあったので、久しぶりにこのままいい感じで行くのかと思ったのですが、森友問題に足を引っ張られ、伸び悩む動きとなりました。
日経平均は20937(3/5)の安値から切り返す動きとなっているのですが、その間の日足の形状は、十字線や陰線などが続き、なかなか陽線が出てきません。
陽線が出てくると雰囲気も良くなってくると思うのですが、まだ、それが出てきていないので、相場の地合いとしてはまだ弱いのかという感じがします。
ただ、3/6の記事「もしかすると昨日の安値で底打ちか? 日経平均は3度目の正直で底入れ完了となるか」で書いたように、20937(3/5)で当面の安値はつけたと見ているので、当面は戻り優勢の動きになるのではないかと考えています。
今後の動き方としては2パターンを想定しているが、秋口に2番底をつけるパターンが有力か?
今後の動きに関しては、このまま戻り方向の動きが継続して24129(1/23)の高値を抜いてくるという単純な動きになればよいのですが、今の感じからすると、
3/8の記事「明日のメジャーSQや米雇用統計通過で、日経平均に戻り方向の動きが出てくるか?」で書いたように、1~2ヶ月程度戻したところで頭打ちとなり、そこから再度2番底を取りに行くという動きになる可能性が高いような感じもします。
日経平均は20937(3/5)で当面の安値はつけているので、そこから1~2ヶ月程度戻すとなると、4~5月上旬あたりまで戻り、その後、20週サイクルのボトムに向けて2番底を取りに来るという動きが想定されます。
なお、20週サイクルのボトムをつける時期としては、8~9月あたりが考えられます。
改めて整理しますと、現時点において、今後の動き方として、次の2パターンを想定しています。
①20937(3/5)で当面の安値をつけ、そこから24129(1/23)の高値を取りに行く展開となる
②20937(3/5)の安値から戻り方向に入るが、1~2ヶ月程度で頭打ちとなり、8~9月あたりに向けて2番底を取りに行く展開となる
ただ、ここまでの動き方等から鑑みますと、どちらかというと、上記②のパターンの方が有力ではないかという感じがしております。
①と②のパターン、どちらがメインとなるかについては、今後の戻り方等を見ながら判断していきたいと考えております。