前日のNY株は高く終わったのですが、寄り付き前にトランプ米政権が追加で2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を適用すると表明。
一時は収まっていた、貿易戦争激化への懸念が再度浮上。
これをうけて、今日の日経平均は22002円で寄付き、190円程度安い水準でスタート。
9時11分に22044円まで戻した後は、下げ幅を拡大する展開に。
10時15分に21744円まで下げ、一時下げ幅は450円を超えました。
その後はドル円が比較的堅調だったことも支えとなり、今度は下げ幅を縮める展開に。
最終的には▲264円の21932円で取引を終えるかたちとなりました。
騰落数は、値上がり銘柄が485に対し、値下がり銘柄が1563 。
売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
本日は一転してマド空けでの下げとなったが‥‥
昨日の記事「 日経平均は今日、マドを空けて上昇。明日以降、マドを埋めずに更に上へ向かえば、反転局面に入ってきたという見方がより一層強まる形になる 」で、
「マドを埋めずに更に上方向を目指す形となれば、反転局面に入ってきた、という見方がより一層強まる」と書いたのですが、
日経平均の本日の安値は21744円まであり、昨日空けたマド(22105~22196円)は一日で埋めてくるかたちとなりました。
で、本日は一転して、昨日の日中安値22196円から本日の同高値22044円にかけて、今度は上方向にマドが空くかたちとなりました。
このまま明日以降下げる形になりますと、昨日の日足が一昨日と今日の日足に取り残されるような形になるので、今度は戻り売りを示唆する形となってしまいます。
よって、この点は懸念材料となり、明日以降、戻り基調に回帰できるのかという点が目先注目されるポイントになってきます。
ただ、これも昨日の記事で書いたことになるのですが、仮にマド埋めになったとしても、反転局面に入ってきた、という見方に変化が生じるわけではありません。
今日の下げ方を見ても、一時450円以上下げる動きとなったのですが、引けにかけて下げ幅を縮小する動きとなり、5日線の水準(今日の時点で21903円)を引け値ベースでは維持して引けました。
また、リスクオフの動きとなれば売られるドル円の動きも堅調でした。
これらの点からみますと、今日の下げは、21462(7/5)から22321(7/10)までの戻りが急だったので、その動きを調整するための動きだった、と見ることもできるように考えます。