前日のNY市場は下落。
これをうけて朝方は、ハイテク株などに売りが先行。
日経平均は21049円で寄り付き、100円程度安くスタートしました。
ただ、その後の安値は21035円までで、節目となる21000円を割り込まずに下げ渋ったことで、一転して買い戻しが優勢に。
上海株が堅調推移だったこともあり、昼休み中に日経平均先物に買いが入ると、上げ幅を広げる展開になり、13時34分には21568円まで上昇。
一時、上げ幅400円超えとなる場面もありました。
その後、引けにかけてやや伸び悩んだものの、日経平均は+307円の21457円で反発して終了となりました。
売買代金も前日よりも大きく増加して、4.0兆円台に。
9/21に3.9兆円台というのがあったのですが、売買代金はそれ以来の多さでした。
今日の日足はやや上髭ありの形状だが、包み足が示現
昨日の日経平均は、寄り値が21323円に対して、引け値が21149円だったので、日足の形状は陰線でした。
それに対して今日は、寄り値が21049円に対して、引け値が21457円なので、日足の形状は陰線でした。
このため、昨日の日足の実体部分(寄り値~引け値の部分)を、今日の日足の実体部分で包み込むような形状になっており、所謂、包み足という形状が示現する形になりました。
また、今日の売買代金は、前日よりも大きく増加して、4兆円台のせでした。
これまで、10/23の記事で、「日経平均で20500~21000円辺りが今回の調整の下値メドとなるのではないか」という点と、
10/27の記事で、10/末前後で当面の底を入れる可能性もある、と書いてきました。
従来はもう一度下押しして21000円を割れた処で当面の底を入れるのではないかと考えてきましたが、今日の動き方から鑑みると、10/26につけた20971円で当面の底をつけた可能性も出てきたようにも感じられます。
なお、包み足の形状が示現する形になったものの、今日の日足はやや上髭残しの陽線なので、明確に強い動きとは言い切れない面もあるので、今日1日だけの動きで明確に底を打ったと判断する事は難しいといえます。
ただ、従来から注目していたタイミングで、想定していた価格レンジに入ってきてはいるので、一応、底入れとなった可能性も考慮しておくべきところではないかと考えます。
なお、仮に底を入れているとした場合、まずは10/24~25にかけて空けたマド(21703~21911円)を明確に埋めてくる事ができるか、という点が目先の焦点となります。
当該マドを埋めて、かつ、22261(10/15)を超えてくると、24448(10/2)から続く調整局面が終了となった可能性が強くなってくるので、明日以降、戻りの地合いが継続するのかという点を注視していく事になります。