昨日のNY市場は休場でしたが、本日は中国の通信機器大手のファーウェイ幹部が逮捕されたことで、米中貿易戦争への懸念が再燃。
リスク回避の円高や米株価指数先物の下落も嫌気され、下げる展開となりました。
日経平均は21766円で寄り付いた後、13時53分に21307円まで下落。
下げ幅は一時600円を超えました。
そこからは下げを縮小する動きとなったものの、▲417円の21501円で終了。
売買代金は前日よりも増加して2.7兆円台。
値上がり253銘柄に対し、値下がりが1828銘柄で、3日連続で値下がり銘柄は1000を超えました。
12/4の急落をうけて、同日の記事で、24448(10/2)の高値からの調整局面はまだ終わっていない可能性があるという事で見方を中立に戻したのですが、日経平均は今日も400円以上下げる形となり、3日続落になりました。
今のペースでの下げが来週以降も継続する場合、下値を拾っていく事もありかと考える
本日の下落で、日経平均PERは12.09倍まで低下。
今年最低だった11/21の12.13倍を更新する形になりました。
日経平均PERのフェアバリュー(適正価値)は14~16倍なので、水準としては割安圏にあると言えます。
しかし今は、24448(10/2)の高値からの調整波動が終了していないため、割安圏にあるから下げが止まるという形にはなっていません。
下げが止まるためには調整波動が終了する必要があるのですが、その想定時期としては、昨日の記事でも書いたように、早ければ来週の半ば以降にも到来する可能性があると現時点では考えています。
24448(10/2)の高値から調整する動きに入り、既に2か月以上の期間が経過しているので、期間的な面からみてもそろそろかという感じもします。
なお、調整波動が終われば、11/22の記事でも書いたように、少なくとも1ヶ月程度の戻りがあってもおかしくないと思うので、今のペースでの下げが来週以降も継続する場合、下値を拾っていく事もありかと考えています。