前週末の米国株が大幅高となったことで、投資家の不安心理が後退。
大発会の大幅安から一転して買い優勢で始まり、日経平均は19944円で寄り付きました。
そこから9時28分に20266円まで上昇。
12/27の戻り高値20211円を超え、一時上げ幅は700円を超える場面もありました。
しかし買い一巡後は様子見ムードが広がり、徐々に上げ幅を縮める展開に。
最終的には+477円の20038円で終了。
引け値で2万円の大台を回復して取引を終えました。
売買代金は前日よりも減少して2.4兆円台でした。
日柄的な面から見ると、今週で戻りがピークとなる可能性もある
先週金曜日の大発会の日経平均は▲452円でしたが、本日+477円となり、1日で前日の下げを取り返す形になりました。
昨年暮れからボラティリティが大きい状況が続いているのですが、その状況は現在も変わらず継続中となっています。
さて、日経平均は18948(12/26)の安値から本日の日中高値20266円まで上げているので、上昇幅は+1318円。
上げの日柄は5日(両端入れ)となっています。
ここで問題となるのは、この戻りの局面がこの先も続くのかという点になります。
日経平均の戻りはNY市場の戻りに連動する形になっているので、この先も戻り局面が続くのかどうかを考えるに際しては、NY市場の動向も見て行く必要があります。
NYダウの直近の動きを見ますと、
21712(12/26)で安値をつけてから23518(1/4)まで戻る形になっています。
安値からの上げ幅は+1806。
上げの日柄は、7日となっています。
NYダウは26951(10/3)で高値をつけてから調整する動きになっているのですが、その間、2回の戻り局面(以下)がありました。
①24122(10/29)⇒26277(11/9)上げ幅:+2155 上げの日柄:9日
②24268(11/23)⇒25980(12/3)上げ幅:+1712 上げの日柄:7日
21712(12/26)から23518(1/4)まで戻りの上げ幅は、②よりも上ですが、①よりも下です。
戻りの日柄は7日なので、②と同じ所に並んだという形になります。
NYダウが戻り方向に転じたと考えるためには、少なくとも上記①②よりも戻りの上げ幅や戻りの日柄が上回ってくる必要があると見ていますので、現時点では、戻り方向に転じたと見る事はまだできないという事になります。
NYダウがこのまま戻り方向に向かうという可能性もありますが、その一方でここら辺りで戻りが失速となる可能性も残されています。
現状は、その見極めをする、ちょうど転換点に差し掛かっている所かと思われます。
もしも従来の①と②と同じような動きになるとしたら、今週あたりに戻りがピークを迎え、そこから再度下値を模索する方向に転換する可能性もあります。
よって、現状は今週どう動いてくるのかをまずは見極めていく局面になるかと考えます。