世界の景気減速懸念が再燃し前週末の米国株が急落。
外為市場で円高が進行したことも重荷となり、朝方から幅広い銘柄が売られ、日経平均は21267円で寄り付き、大幅下落でスタートしました。
なお、今日の日中高値は、寄り直後につけた21275円で、海外勢から仕掛け的な先物売りが出た事もあり、そこから更に下げ幅を拡大。
21000円の大台をあっさりと割り込み、11時15分には20911円まで下げ、下げ幅は一時700円を超えました。
20900円に近づいたところでは下げ渋る動きとなりましたが、そこからの戻りは限定的で、最終的には▲650円の20977円で終了。
今年一番の下げ幅で、売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
現状は短期調整の中の最後の下げをやっている局面か?
昨年暮れに日経平均は急落して18948(12/26)で安値をつけました。
そこから戻り歩調となり、21860(3/4)で戻り高値をつけたのですが、そこから調整する動きとなっています。
なお、調整している期間中の波動を整理すると、次のような3波構成になっていると見られます。
a波(下落):21860(3/4)⇒20938(3/11)
b波(上昇):20938(3/11)⇒21713(3/22)
c波(下落):21713(3/22)⇒ 現在進行中
3/20の記事で、
「20938(3/11)の安値から一度戻りを入れた後、もう一度下落して21860(3/4)の戻り高値からの調整を終えるというパターンになってもおかしくないようにも考えられます」
と書いたのですが、本日の急落で3/11につけた直近の安値20938円を下回ってきました。
これで現状は、先週金曜日につけた21713(3/22)から、再度下落する波動(c波)が進行中という事になりました。
尚、本日は前日よりもマドを空けて急落するという動きになっています。
マド空けでの急落は基調転換を表すケースもあるのですが、今回は短期調整の過程で出たものになるので、ここから更に大きく下げる可能性は低いのではないかと考えます。
なお、現状では、3/22の記事で書いたように、今週中に短期調整の動きは終わると見ています。
その場合の下値としては、下げたとしても2/8につけた安値20315円あたりまでではないかと想定します。