昨日のNY市場は、パウエルFRB議長が金融政策に柔軟な姿勢を示したことを好感して大幅に上昇。
これをうけて今日の日経平均は20667円で寄り付き、200円以上高く始まりました。
その後の安値は9時2分につけた20646円で、前引けの11時30分には20800円まで上げました。
後場は高値圏でのもみ合いとなり、最終的には+367円の20776円で終了。
日経平均は6日ぶりに反発で大幅高となりました。
売買代金は2.2兆円台でした。
なお、今日の日中安値が20646円であったのに対して、昨日の日中高値が20464円なので、前日よりも200円程度マドを空けて上げる動きとなりました。
株数ベースの裁定買い残も、今年最低を更新
日経平均のここ最近の日足の動きをみますと、5/31~6/3にかけて20438~20581円でマドを空けて下落しています。
そして本日、20464~20646円で、今度はマドを空けて上昇する動きになっています。
これにより、6/3と6/4の日足が下方に取り残されているような形状になっています。
この形は、アイランドリバーサルといわれる形状で、この形が下値圏で出た場合は、底打ちのサインになると一般的には言われています。
その他では、本日発表された5月末時点の裁定買い残は、金額ベースで7577億円でした。
また、6月3日時点の株数ベースの裁定買い残は、2.58億株でした。
特にこの株数ベースの数字に注目してみると、直近で同買い残が最も少なかったのは昨年12月28日の2.83億株、今年2月8日の2.67億株になるので、6月3日の同数値はそれらよりも低い水準になるという事になります。
なお、昨年12月28日に2.83億株まで減少した時は、日経平均はその前後で18948(12/26)の安値をつけました。(以後、反発)
そして、今年2月8日に2.67億株まで減少した時は、日経平均はその日に20315(2/8)で安値をつけました。(以後、こちらも反発)
以上、見てきた点からしますと、日経平均は、昨日、一時20300円を割れる水準まで下げたのですが、そこで当面の安値をつけたとする見方が適用になるのではないかと考えます。