昨晩のFOMCで、年内に最大0.5%の利下げを行う可能性を示唆されたことをうけて、昨日のNY市場は上昇。
これをうけて今日の日経平均は21417円で寄り付き、前日に続き、高くスタートしました。
10時26分に21377円まで値を下げたものの、本日も終始強い展開で、13時25分には21491円まで上昇。
21500円に近い水準まで上げる場面もありました。
最終的には+128円の21462円で終了。
日経平均は続伸となりました。
ただ、商いは相変わらず盛り上がりに欠け、昨日、久しぶりに2兆円の大台を超えたのですが、本日は再度大台を下回る形に。
売買代金は1.7兆円台となりました。
22362(4/24)からの調整は、20289(6/4)で終了となった可能性が濃厚に
昨日の日中高値は21358円で、今日の同安値は21377円だったので、本日は昨日に続きマドを空けての上昇となりました。
なお、今日の高値は21491円まであったので、5/20につけた21430円を超えてくる形になりました。
これで一目均衡表の遅行線は陽転となり、波動的にも22362(4/24)からの調整は20289(6/4)で終了となった可能性が高くなりました。
今年に入ってからの動きを振り返ると、1月4日にパウエル議長が従来の利上げ姿勢を改める発言をうけて、日経平均は18946(2018年12月26日)の安値から上げ波動に転換。
22362(4/24)の戻り高値まで、3414円上昇しました。
その後、5月上旬のトランプ大統領のツイッター発言をうけて調整波動に転換しましたが、6月4日のパウエル議長の「必要なら利下げの可能性も閉ざさない」という発言をうけて20289(6/4)の安値で底入れ。
更に、昨晩の利下げを行う可能性を示唆した発言をうけて、上げに弾みがつく、という流れになっています。
というわけで、ここまでの動きは、アメリカ発の材料で、上に行ったり、下に行ったりしているという事になるのですが、一旦材料が出て相場の方向性が変わると、その流れは短期間では終わらず、暫くの間、そのトレンドが続くという感じになっています。
現状は、6/4のパウエル議長の発言をうけて上昇トレンドが再開する流れになっているのですが、この流れはサマーラリーの上げにつながり、当面の間は上げ優位の展開が続くのではないかと見ています。
なお、6/11の記事で書いたように、20289(6/4)の安値からの上昇は、23500~24000円あたりを目指すのではないかと考えております。