朝方は、前週末の米国株安を受け、売りが先行。
日経平均は21223円で寄り付き、安寄りでスタートした後、9時12分に21185円まで下落しました。
その後は時間外取引で米株価指数先物が高かったことを支えに底堅い展開となり、12時39分には21317円まで上昇。
買い一巡後は一服商状となり、大引けにかけて小高い水準でこう着する動きとなりました。
日経平均は+27円の21285円で引け、小反発となりましたが、売買代金は1.4兆円台と、低迷。
先週金曜日に売買代金は2.7兆円台となり、久しぶりに商いが増加する兆しもあったのですが、その流れは継続しませんでした。
出来高も8.3億株と伸び悩み、出来高、売買代金ともにいずれも今年最低水準を更新するかたちになりました。
裁定買い残も低水準で、今年最低を更新
先週金曜日の記事で「6/18~19にかけて21153~21213円でマドを空けているので、場合によってはもうひと押しし、当該マドを埋めてくる動きになるかもしれません」という記事を書いたのですが、今日は21185円まで下落し、当該マドを一部埋めてくる形となりました。
なお、これまで書いてきておりますように、22362(4/24)からの調整は20289(6/4)で終了。
以降は、反転局面に入ってると見ているのですが、なかなかはっきり上げてくるという形にはなっていません。
ただ、裁定買い残の動きを見ますと、6月14日の金額ベースの同残高は5425億円で、今年最低の水準にあります。
株数ベースで見ても、6月20日時点で2.27億株で、こちらも今年最低です。
金額ベースと株数ベースでは発表のタイミングにズレがあるのですが、6月14日時点の株数ベースの同残高は2.68億株。
それに対して金額ベースの同残高は5425億円なので、今週発表になる6月21日時点の金額ベースの同残高は、更にそれよりも下になる可能性もあると思われます。
なお、現状は将来の売り要因となる裁定買い残が低水準にあります。
このような点からみても、ここからは下方向に行くよりも、上方向に行く可能性の方が高いのではないかと考えておりますが、果たしてどうなるでしょうか。