今日の日経平均は23160円で寄り付き、小幅高で取引開始。
9時24分に23121円まで下げ、前日比でマイナスとなる場面もありましたが下値は堅く、その後はプラス圏に浮上。
クドロー米国家経済会議委員長が米中協議の第1段階の合意について「近づいている」と発言したとの報道や、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことも支えになり、先物主導で上げ幅を拡大し、後場寄り付き直後の12時30分には23340円まで上げ、200円程度上げとなりました。
そこからは高い水準でのもみ合いとなり、+161円の23303円で取引を終了。
日経平均は3日ぶりに反発となりました。
騰落銘柄数は値上がり1711銘柄に対して、値下がりが370銘柄で、3日ぶりに値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回りました。
売買代金は前日並みの2.2兆円台でした。
s&p500は、拡大三角形の上値抵抗ラインをやや上回る感じになっているが……
日経平均は一昨日、昨日と陰線引けで続落となり、昨日の段階で5日線割れとなりました。
今日も陰線が続けば、陰線が3本続く、「三羽ガラス」の形状が示現するところだったのですが、今日は反発で陽線で引けたので、その形状は示現しませんでした。
なお、今日は161円高となったので、昨日の下落幅▲178円を1日でほぼ取り返すかたちになりました。
また、今日の時点で5日線の水準は23323円なので、こちらも再び同線に接近するかたちになりました。
昨日の段階で終値で5日線を明確に割れたので、これまで続いてきた戻り傾向に変化が生じる最初のシグナルが点灯することになったのですが、本日の反発で再び同線に接近。
NY市場も高値圏での保ち合いで堅調な値動きとなっているので、このままいくと早期にリカバーするかたちになりそうです。
なお、10月29日の記事で書いたように、NY市場でs&p500が、2018年1月の高値2872から拡大三角形といわれる調整波の動きをやっているものと見られるのですが、現状では当該三角形の上値抵抗ラインをやや上回る感じになっています。
これまでのメインの想定は、この上値抵抗ラインを大きくは超えられず、失速するというものになるのですが、逆に上値抵抗ラインを大きく超えてくれば、更に上伸する可能性が出てきます。
日本株の戻りが継続するかどうかはNY株次第という面もありますので、s&p500が上値抵抗ラインを明確に大きく超えてくるのかどうかも注目されるポイントになります。