前週末のNY市場は、米中貿易協議の進展を示唆する米高官発言が相次いで報じられ、主要3指数がそろって最高値を更新しました。
ただ、今日の日経平均は23304円で寄り付き、前日並みの水準でスタート。
その後、9時27分に23271円まで下落し、30円程度マイナスとなる場面もありました。
そこからしばらく前日終値近辺でもみ合った後、為替が円安ドル高歩調に推移したことや、香港ハンセン指数が上昇したこともあって、上げ幅を拡げる展開に。
11時1分には23420円まで上げました。
買い一巡後は一旦伸び悩んだものの、買い気は強く、大引けにかけて再び買われる展開となり、+113円の23416円で終了。
日経平均は続伸となりました。
ただ、商いは伸び悩み、売買代金は1.9兆円台で、2兆円の大台には届かずでした。
NY株高につれて、日経平均も24000円の大台回復を狙う局面となるか
前週末のNY市場で、主要3指数がそろって上昇し、最高値を更新する動きとなりました。
主要3指数ともに、マドを空けて上げるかたちで、日中の高値で終了しているので、動きとしては強いと言えます。
これまで、s&p500は拡大三角形の上値抵抗ラインに接近した後、同ラインをやや上に抜ける形になっていたのですが、前週末の上げでこのラインを明確に上に抜けてくる感じになりました。
11月5日の記事で、
「ここで特段失速することがなければ、更に上げ幅を拡大する形になると思われます。一方、ここから上げの勢いが鈍化してくると、この先、急落が発生する可能性が出てくるので、要注意となります。」
と書いたのですが、特段失速することなく、上値抵抗ラインを明確に抜けてきたので、ここから上値追いの勢いがついてくる可能性もあります。
NY市場で上値追いの勢いがついてくると、日本株にもその流れは波及し、今日は23591(11/8)の戻り高値を抜けるところまで上げられなかったものの、いずれ当該高値を抜ける展開になると思われます。
なお、日経平均は23500円は超えてきているので、次は24000円の大台回復を狙う局面になります。
それを抜けると、2018年10月8日に付けた高値24448円が視野に入ってくるのですが、現状では、当該高値を抜けるところまで上げてくるのは難しいのではないかと考えております。