前日のNY市場は好調な地合いが続き、連日で最高値を更新。
ただ、日経平均はこの動きに追随できず、23366円で寄り付き、下落して取引を開始。
そこから利益確定売りに押され、10時7分に23244円まで下げ、150円以上下げる場面もありました。
その後、前引け前の11時29分に23389円まで戻したものの、後場入り後は再度売りに押されて下げる展開となり、▲124円の23292円で終了。
日経平均は、前日の上げ幅を帳消しにするかたちになり、反落となりました。
売買代金は1.9兆円台で、昨日に続いて2兆円に届かずでした。
裁定売り残高はピーク時と比べて6.25億株の減少。一方、買い残高の増加は1.01億株にとどまる
NY株は高値追いの動きが続いていますが、日経平均はそれに追随できず、11/8につけた23591円の戻り高値を抜けない動きとなっています。
ただ、9~10月にかけて戻りのペースが速かったので、ここでのもたつきは、これまでの上げピッチを調整する動きになるのかと思われます。
今のところ海外市場が崩れるような気配は特にみえないので、スピード調整が終われば再度NY市場をキャッチアップするような展開になるのかと思われます。
なお、ここのところの株価上昇で裁定売り残高は大きく減少してきています。
直近のピークは、9月12日の10.04億株だったのですが、これが11月15日時点で3.79億株まで減少。
ピーク時と比べて6.25億株の減少となりました。
一方で、裁定買い残高の直近のボトムは9月13日の1.58億株。
それに対して11月15日時点の同残高は2.59億株なので、ボトムと比べて1.01億株の増加となっています。
売り残高の減少が6.25億株に対して、買い残高の増加が1.01億株なので、9月以降の戻りは売り方の買い戻しが主導して上げてきたと言えます。
なお、ここからどうなるのか、という点が問題になります。
売り残高の減少はかなり進んできたので、従前と比較すると、買い戻しによる上げの余地はだいぶ減ってきていると思われます。
このため、相場がこの後も継続して上がっていくためには、今まであまり増えてこなかった買い残がここから増えてくる必要があると考えます。