米国とイランの緊迫化を背景に前週末の米国株式が下落するとともに、円高ドル安が進み、リスク回避の動きが強まったことをうけて、今日の日経平均は23319円で寄り付き、330円程度下げてスタートしました。
その後、寄り直後につけた23365円が日中の高値となり、下げを拡げる展開に。
11時24分に23148円まで下げて、下げ幅は500円を超える場面もありました。
後場は、日銀のETF買い観測を支えに下げ渋る動きとなりましたが、戻りは限定され、最終的には▲451円の23204円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
騰落銘柄数は、値上がり277銘柄に対して、値下がりが1835銘柄。
売買代金は2.2兆円台で、2兆円の大台は超えました。
昨年の大発会と同程度の値幅の下げで始まる
2020年相場は、昨年に続き、波乱の幕開けでスタートとなりました。
2019年の大発会は453円安で、今年の大発会は451円安でスタートとなり、2年連続で大発会は大幅安となりました。
昨年の場合は、大発会で大幅安となったところが年間の安値となり、以降は上昇となったのですが、今年の場合はどうなるでしょうか。
日経平均は昨年12月26日に18948円で安値をつけ、そこから上げ相場が再開となっているのですが、ここまでの値動きを整理しますと、以下のようになると思われます。
1波(上げ):18948(2018年12月26日)⇒22362(2019年4月24日) +3414円
2波(下げ):22362(2019年4月24日)⇒20110(8月6日) ▲2252円
3波(上げ):20110(8月6日)⇒24091(12月17日) +3981円
4波(下げ):24091(12月17日)⇒ 現在進行中
今は、24091(12月17日)でつけた高値から調整する局面をやっているところと見るのが妥当と考えます。
今日の下げで、25日線を明確に割り込んできたので、75日線が位置する22866円か、昨年11月21日の安値22726円あたりが次の下値のメドになると思われます。
なお、本日は日経平均が400円以上下げる動きとなったのですが、個別でみると、これまで値動きが堅調だったソニーなどは安寄り後に切り返す動きとなり、最終的に+19円の7420円と、プラスで引けています。
その他でも昨年強かった銘柄で、逆行高となっている銘柄も散見されました。
このような点から見ますと、今日の大幅安は、ここから下げが加速する前の前兆での下げというよりは、上げ相場が進行する中における調整局面に伴う下げと見るのが適当ではないかと考えます。
よって、下げたところは押し目買いの好機となるのではないでしょうか。
なお、最後になりますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。