前日の米株安や原油先物の下落を背景に引き続きリスク回避ムードが強く、日経平均は19109円で寄り付き、本日も下落してスタートしました。
企業の決算発表本格化を前に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業業績への影響を懸念する形で売りが優勢となり、寄り後に下げを拡大。
19000円台を割り込み、9時28分に18858円まで下落。
一時、下げ幅は400円を超えました。
後場に入るとアジア株が切り返す展開となり、日銀のETF買いへの思惑なども背景に押し目買いの動きが出て、引けにかけて下げ幅を縮小。
引けは▲142円の19137円で終わり、日中の高値で取引を終えました。
今日も下げとなったことで、日経平均は3日続落。
売買代金は2兆円台で、商いは低調。
騰落銘柄数は、値上がりが496銘柄に対して、値下がりが1629銘柄でした。
日経平均は2日連続でマド空けでの下げとなる
日経平均の昨日の日中安値は19193円に対して、今日の同高値は19137円だったので、前日に続いて2日連続でマドを空けて下げる動きとなりました。
ただ、TOPIXは昨日の日中安値が1410に対して、今日の同高値は1412だったので、こちらは2日連続でマドを空けでの下げとはなりませんでした。
国内市場は、日経平均、TOPIXともに4/21から5日線が下向きに転換。
NY市場も、NYダウ、s&p500、ナスダックともに4/21から5日線が下向きに転換する形になっています。
また、昨日のNYは、主要3指数ともに、マドを空けての下げとなっています。
日米ともに、5日線が上向きから下向きに転換し、マドを空けての下げとなっているので、この点からすると、日米ともに、3月下旬から続いた戻り相場に黄色信号が点灯しているということになると思われます。
ただ、これと同じような動きが4/1にも見られました。
この時は、NY市場の主要3指数がマドを空けて下げる動きとなり、また、主要3指数の5日線も下向きに転換する形になりました。
これで3月下旬から続いた戻り相場が終了かとも思ったのですが、この時は、その翌日上げて1日下げを挟んだのち、4/6から5日線を上回って再び戻り相場に回帰するという動きになりました。
今回もこの時と同じような動きになるかもしれないので、まだ何とも言えないという事になります。
ここから4月上旬の時のように、早々に切り返してこれるのかが目先焦点になると考えます。