米国で、製薬大手のファイザーが新型コロナウイルスのワクチン開発の臨床で好結果を得られたことを発表。
これをうけて、日の米国株市場でNYダウが一時1600ドルを超える急騰をみせるなど、リスクオンの流れが加速しました。
この流れを引き継いで、今日の日経平均は25087円で寄り付き、25000円台に乗せて開始。
9時7分には25279円まで上昇しました。
ただ、これまで売り込まれていた銘柄が買い戻される一方、先駆して買われていたハイテク株などは売りに押される形となり、徐々に上げ幅を縮小する展開に。
13時52分には24833円まで下げて、一時前日比でマイナスとなる場面もありました。
その後はやや切り返して+65円の24905円で終了。
日経平均は6日続伸となりました。
売買代金は前日よりも大幅に増えて、4兆円台になり、大商いとなりました。
これまで冴えなかった銘柄が買われ、コロナ禍で買われた銘柄は売られる展開
本日はこれまで冴えなかった銘柄が買われ、半導体など電機セクターやゲーム関連・オンライン関連といったコロナ禍で買われた銘柄に売られるものが目立ちました。
このため、日経平均は小幅続伸となったのですが、マザーズ指数は大きく値を下げて6.38%の下げとなりました。
日経平均も寄り直後は買われたのですが、上げ幅を縮小する展開になったため、日足の形状は上髭ありの陰線となりました。
ワクチン開発で好結果を得られたというポジティブな材料が出た割には伸び悩む形の動きとなったのですが、10/30につけた22948円の安値から一気に2000円近く上げる動きとなっていたので、その短期間での上げの反動で伸び悩んだという形になるのかと考えます。
なお、5日線(今日の時点で24374円)の乖離率は+2.1%で、同線との乖離もやや開く形になっているので、スピード調整の動きもあるかもしれません。
しかし、11/5の記事で書いたように、9/23に22020円でピークをつけてから下落傾向にあった日経平均の200日線も11/4の21996円で底を打ち、上げに転換している他、
これまで上値抵抗ラインとなっていた24000~24500円のレベルも超えてきているので、当面の間は上げのトレンドが続く形になるのではないかと考えます。