前日の欧米株市場が軒並み大幅高に買われたことを受け、リスク選好の流れが強まり日経平均は23776円で寄り付き、前日よりも80円程度高くスタートしました。
米大統領選はバイデン氏が僅差で勝利する可能性が高まったものの、トランプ氏が法廷闘争に持ち込む構えにあり、依然として不透明感が残る状況にあります。
その一方で、議会選挙は上院を共和党が押さえる公算が大きくなり、ねじれ議会となることで民主党の規制強化による政策リスクが緩むとの見方がフォロー要因となり、ハイテク株などが買われる展開となり、日経平均は大引け前の14時57分に24112円まで上昇。
そのまま高値で引け、+410円の24105円で終了。
日経平均は3日続伸となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.7兆円台でした。
長い間続いてきたレンジ相場も終わりを告げる
昨日に続いて今日も買われ、日経平均はとうとう24000円を超えてきました。
なお、コロナ前の高値が1/17の24115円なので、今日は同高値まであと3円に迫る場面もありました。
本日コロナ前の高値超えとはならなかったのですが、夜間市場で日経平均先物が買われていることもあり、明日には高値を超えてきそうな感じです。
今年は、6/9に高値23185円をつけてから、直近の高値を抜けるものの、その動きは続かずに失速。
失速後、再び切り返して高値を抜けるものの、またしても高値抜けに失敗して、結局、レンジ内での動きが続くという状況が6月以降継続してきました。
基本的にレンジ相場は上に抜けるとみていたので、これまでにレンジ上限に近づくたびにいよいよレンジを上に抜けるかと期待したのですが、なかなかそれが実現しませんでした。
ただ、大統領選挙明けで動きが出てきており、やっと長い間続いてきたレンジ相場も終わりを告げ、ここから上値追いの動きが続く形に入ってきたように思われます。
なお、本日24000円台に乗せてきたことで、9/23に22020円でピークをつけてから下落傾向にあった日経平均の200日線も昨日の21996円で底を打ち、本日上げに転換しました。
明日以降も、本日の終値(24105円)以上の水準を維持していけば、200日線は継続的に上向きになるので、ここからは中期的なトレンドも上向きに転換し、上昇トレンドが明確になってくるのではないかと考えます。