好調な経済指標に加え、バイデン米大統領の施政方針演説などが好感されて、前日の米株式市場は上昇しました。
しかし、この流れを引き継ぐことができず、今日の日経平均は28996円で寄り付き、50円程度安い水準でスタート。
9時1分に29046円まで戻したものの、プラス圏に浮上できずにそこから失速する形になり、14時33分に28760円まで下落。
GWの連休中で買いは限定的で、利益確定売りでいったんポジションを閉じる動きが強まり、300円近いところまで下げ幅を拡げました。
引けは▲241円の28812円で終了し、日経平均は反落となりました。
ただ、売買代金は前日よりも増加して3.1兆円台と膨らみ、久しぶりに3兆円の大台に乗せる形になりました。
売買代金は久しぶりに3兆円の大台に乗せる
4/28に5日線が上向きとなり、前日の米株式市場が上昇となったので、ここから切り返しの動きが期待できるかと思ったのですが、本日下落となったことで、5日線(今日の時点で29001円)は再び下向きになりました。
米株式市場は好調ですが、なかなかその動きに追随できず、冴えない動きが続く感じになっています。
ただ、ここにきて商いがやや増えてきている点は良い点になるかと思われます。
また、本日の騰落銘柄数は、値上がりが928銘柄に対して、値下がりが1146銘柄となり、これで5営業日連続で値下がり銘柄が優勢となりました。
これにより、騰落レシオ(25日)は82.9%まで低下してきましたので、通常の局面では売られすぎとなる70%台に接近してきています。
この点からすると、さすがにそろそろ上向きとなってもおかしくない感じもします。
が、現時点ではまだレンジ圏内を明確に抜け出す動きが出てきていないので、引き続き、動きが出てくるのを待つ局面になるかと考えます。
なお、当面は、4/26につけた29241円を抜けることができるのか、というところが焦点になると思います。
この水準を抜けてくれば、75日線(今日の時点で29237円)を回復してくる形にもなるので、反転開始となった可能性が出てくると思われます。